ダイエットの停滞期の原因とは!?乗り越え方や、やってはいけないことについて解説

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

順調に体重が減っていたにもかかわらず、急に落ちにくくなったら、「ダイエット法がまちがっていたかな?」と、誰でも不安になってしまいます。

ダイエットには「停滞期」といって、誰にでも体重が痩せにくくなってしまう期間がやってくる可能性があるのです。

どうすれば、停滞期を乗り越えられるのか、また、停滞期になる原因なども紹介します。

目次

停滞期の原因とは

体重が落ちにくくなってしまうのはなぜなのでしょうか。

それは、「ホメオスタシス(恒常性)」というのが関係してきます。

ホメオスタシスとは

ホメオスタシスとは、体の恒常性を維持する役割があり、この恒常性は、人間の体の内部環境を一定に保つ仕組みになっています。

例えば、気温の低い所に行くと、体温が低下していると感じ、すぐさま体温を元に戻そうと上げ始めます。

これが、ホメオスタシスが人間の体を守る機能です。

ダイエットで体重が5%以上減少してしまうと、ホメオスタシスの機能が働き、生命の危機だと脳が判断してしまいます。

このホメオスタシスの働きにより、少ないカロリーでも、エネルギーの吸収率が上がってしまい、体重がなかなか落ちにくくなってしまうのです。

今まで通りのダイエットを心がけよう

停滞期は、ダイエットを始めてから1~2ヶ月頃に比較的訪れやすく、その頃がちょうど体重が5%以上落ちやすい時期とのことです。

ダイエットのやり方が間違っているわけではなく、ダイエットの調子が良い時に、停滞期がやってくるということになります。

停滞期は、個人差がありますが、「2週間~1ヶ月」の間、続くとのことです。

体重が落ちにくくなると、「ダイエットなんてこりごりだ」と考えてしまうかもしれませんが、ホメオスタシスの機能が働いているならば、ここで踏ん張れるかがダイエットの成否の分かれ道となります。

停滞期になってしまっても、今まで通りのダイエットをすることが大切です。

無理のないダイエットを続ける

ホメオスタシスの働きにより、エネルギーの吸収率が上がっています。

ここでドカ食いや、やけ食いをしてしまうと、せっかく落とした体重が元に戻ってしまいます。

かといって、摂取カロリーを減らしたり、運動を頑張っても、停滞期なのでなかなか体重は落ちてくれません。

ホメオスタシスの機能が解除され、痩せやすい体になるまで、無理のないダイエットを続けましょう。

停滞期を乗り越えるために大切なこと

停滞期中のダイエットの問題点は、体重が落ちないことでやる気やモチベーションをなくしてしまい、ダイエットをやめてしまうことです。

「今までやってきた苦労は何だったんだ」と、ストレスや自己嫌悪から、ドカ食いしてしまい、リバウンドしてしまうのです。

つまり、停滞期の乗り越え方で大事なのは、「体の仕組み」を理解することと、ダイエットを続ける「忍耐力」です。

毎日楽しくダイエットを

同じ運動を続けていると、飽きてしまい、体への効果も低くなってしまいます。

なので、ジョギングする時のルートを変更する、家の中で行うトレーニングを変えてみる、ジムに通って汗を流すなど、ダイエットを続けやすくするような変化を加えてみましょう。

痩せにくいからといって、激しく運動すると、辛くなってダイエットを続けることが困難になってしまいます。

いくら頑張っても、ホメオスタシスが働き、体が危機的状況に陥っていると判断され、体重は減らないのです。

食べないダイエットではなく食べるダイエットを

カロリー摂取量を減らしても、ホメオスタシスの機能により、体重はなかなか落ちてくれません。

それだけでなく、必要な栄養を摂っていないと、体の大切な筋肉が落ちていき、肌や髪の毛は乾燥し、潤いをなくすなど、健康的に美しく痩せることができなくなってしまいます。

ダイエットで大事なのは、食べないのではなく、何を食べるのかということです。

食物繊維を多く摂取する

まず、髪の毛や筋肉の材料となる、たんぱく質はきちんと摂りましょう。

筋肉の質を上げれば、代謝がアップし、痩せやすい体になります。

キノコ類や海藻類などに多く含まれている食物繊維を多く摂取すれば、血糖値が上がらなくなり、脂質の吸収を抑えることができます。

食べる順番に気をつける

停滞期は栄養の吸収率が上がっているので、食べる順番に気をつけましょう。

食物繊維の多いものから食べるだけで、体脂肪がたまりにくくなるだけでなく、空腹感が落ち着くので、炭水化物や脂質の摂りすぎを抑えることができます。

「食物繊維→たんぱく質→脂質」が、理想的な食べる順番です。

よく噛んで食べることで、「消化吸収のスピードが遅くなる」「栄養バランスがよくなる」「血糖値がゆっくり上がり、体への負担が少ない」という効果が期待できるでしょう。

チートデイを作ってみる

停滞期になる原因に、「消費エネルギーよりも摂取エネルギーが少ない日が長い期間続く」ということがあります。

つまり、摂取エネルギーが少ない日が多いと、停滞期になりやすくなるのです。

これを防ぐ方法として、「チートデイを作る」という方法があります。

チートデイとは

チートデイとは、ダイエット期間中に、たくさん食べても良いと決めた日のことです。

1~2週間に1度だけ好きなものを食べてみましょう。

そうすることで、「エネルギー不足ではない」と、ホメオスタシスを騙すことができます。

高カロリーのものは、代謝が高い昼のうちに食べた方が得策です。

停滞期に入っている時にチートデイを作ると太ってしまうので、ダイエット中は、体重や体脂肪の減り具合を記録してみましょう。

停滞期に打ち勝とう

長い間ダイエットを続けていると、停滞期は必ずといっていいほどやってきます。

その時に、どういう風に考え、行動するかで、ダイエットが成功するのか、失敗するのかが決まってしまうでしょう。

停滞期を迎えても、今まで通りのダイエットを続ければ、停滞期を抜けることができます。

くじけそうになっても、理想のボディを作りたい、痩せて好きな人に告白したいなど、ダイエットをするに至った理由を思い出してみましょう。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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