ニキビは顔にできるものだと思われがちですが、中には頭皮にできる頭皮ニキビと呼ばれるものもありますよね。
特に、大人になってから頭皮ニキビに悩まされるという人は多く、治し方もよくわからないという人が少なくありません。
そこで、今回は頭皮ニキビができる4つの原因を解説するとともに、その治し方についていくつか紹介していきます。
頭皮ニキビができる原因
頭皮ニキビができる原因1:間違ったヘアケア
頭皮ニキビができる原因の一つとして考えられているのが、ヘアケアの方法が間違っているというものです。
例えば、洗浄力の強いシャンプーを使っていたり、皮脂や汚れをしっかり落とそうとして頭皮をごしごしと洗っていたりするという人がいますよね。
実は、洗浄力が強いシャンプーを使うと頭皮にとっては刺激となってしまう可能性があり、それが原因で逆に頭皮を守ろうと皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあります。
また、頭皮を強い力で擦る行為も頭皮を傷つけてしまうため、頭皮を守ろうとする働きが過剰に起きてしまうことが懸念されています。
このように、頭皮をきれいにしようと思って行っていることが逆効果になってしまい、結果として頭皮ニキビを作ってしまう原因となることがあるのです。
他にも、洗髪の際にすすぎ残しがあったり、シャンプーやトリートメント、コンディショナーの洗い残しがあったりすると、こちらも頭皮ニキビの原因となるので注意が必要だと言われています。
頭皮ニキビができる原因2:ストレスによるホルモンバランスの乱れ
頭皮の環境はホルモンバランスによって大きな影響を受けやすく、ホルモンバランスが安定していると頭皮の環境も安定しやすくなります。
ただ、強いストレスなどを受けるとホルモンバランスが崩れてしまうことがあり、そこから肌のターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌、さらに角質の硬化など頭皮の環境を一気に悪化させてしまうのです。
また、ストレスを受けると脳はアドレナリンを分泌させるという特徴を持っていて、アドレナリンの影響で皮脂が多量に分泌されてしまうという悪循環も起きます。
このように、ストレスが頭皮に与える悪影響は大きいため、ストレスを受け続けると頭皮ニキビができやすい環境が作られてしまうというわけです。
頭皮ニキビができる原因3:ビタミン不足
ビタミン群は、髪の生成や肌のターンオーバーを正常に機能させるためには必要不可欠な栄養素です。
そのため、食べ物やサプリメントを利用して定期的に摂取する必要があるのですが、睡眠不足や暴飲暴食などの生活習慣の乱れが原因で不足してしまうことは珍しくありません。
ビタミン群が体内に不足してしまうと肌のターンオーバーが正常に機能しなくなってしまうだけではなく、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌、ふけなどの頭皮トラブルを引き起こす要因となってしまいます。
その結果として、頭皮ニキビができやすくなり、さらに、薄毛や抜け毛の原因にもなると言われています。
頭皮ニキビができる原因4:紫外線による影響
紫外線は肌にとって悪影響を与える要因であり、中でも、頭皮は最も紫外線によるダメージを受けやすい場所だと言われています。
また、頭皮は紫外線対策が難しい場所なので、なかなか紫外線から守ることができにくい場所として悩みを抱えている人も少なくありません。
そのため、紫外線対策がままならないまま頭皮をさらしているという人が多く、紫外線によるダメージを受けた頭皮は乾燥して皮脂を過剰に分泌してしまいます。
過剰に分泌された皮脂は毛穴に詰まりやすくなるので、それが原因で頭皮ニキビができやすくなるのです。
さらに、紫外線を受け過ぎた細胞は破壊されてしまうため、肌のタ-ンオーバー機能が低下してしまう点も頭皮ニキビができる原因だと考えられています。
頭皮ニキビの治し方
頭皮ニキビの治し方1:ニキビを引っ掻いたり潰さない
頭皮ニキビの治し方の大前提として指摘されているのが、ニキビを引っ掻いたり潰したりしないという点です。
ニキビができる時になってついつい触ってしまうという人は多いですし、頭皮にあるとシャンプーをしている時についつい爪が当たって引っ掻いてしまうという人も少なくありません。
このように、頭皮ニキビをいじるとニキビに傷ができてしまい、そこから細菌感染や炎症を起こして症状が悪化してしまうという可能性があるのです。
また、ニキビを潰すとそこから膿が出てくることがあり、それにより、炎症が広がったりニキビ跡ができてしまったりすることもあります。
そのため、頭皮ニキビはできる限り触らないようにして、洗髪の時には優しく泡で洗うようにすることが大切です。
頭皮ニキビの治し方2:ヘアケア方法や生活習慣を改善する
頭皮ニキビの原因として間違ったヘアケア方法や生活習慣が考えられるので、それらを改善していくことも治し方として大切です。
例えば、ヘアケアであれば洗浄力が弱いものに変えたりごしごしと頭皮を擦らないようしたりして洗う、また、すすぎ残しや洗い残しがないようにしたりすることがポイントになります。
一方、生活習慣であれば睡眠時間をしっかりとることやビタミン群を中心とした栄養が取れる食生活にすることが大切になる他、ストレスを溜めないようにリラックスできる時間を取ることも重要とされています。
このように、ヘアケアや生活習慣を改善していくことは、ニキビの治療になるだけではなく予防対策にもなるのでおすすめです。
頭皮ニキビの治し方3:皮膚科で治療をする
頭皮ニキビの状態や症状が悪くなると、ニキビそのものが熱や痛みを起こしてしまうことがあります。
そのまま放置するとニキビ内に膿がどんどん溜まってしまうため、ニキビ跡ができるだけではなく、薄毛や抜け毛などの原因となってしまうことも考えられます。
このような、自分で対処しても改善しない頭皮ニキビの場合は、病院の皮膚科で治療してもらう方法がおすすめです。
ただ、悪化した状態で治療してもらうとレーザー治療などの高額な医療費がかかる方法を余儀なくされてしまう場合もあるため、早めに受診して治療を受けることが大切だとされています。
頭皮ニキビは原因に応じた治し方を検討することが大切
頭皮ニキビができる原因には、皮脂の過剰分泌や肌のターンオーバー機能の低下があります。
そのため、自分の生活の中で何が原因となっているのかを考えた上で、それに見合った治し方を実践してみることが大切です。
ただ、場合によってはニキビが悪化してしまったり、自力では治せなかったりすることもあるので、その時には病院で適切な治療を受けた方がいいとされています。