ニキビには思春期ニキビと大人ニキビがあり、男性の口の周りにできてしまうニキビは大人ニキビと言われています。
大人になってからできるニキビは治りづらく、間違ったケアでは症状が続き、悪化させると後が残ってしまい、とても厄介です。
いつまでも顔にニキビができていると、気になってしまったり、無理やり潰してしまうこともあるでしょう。
今回は、男性にできる口周りのニキビの原因や、治し方、ケア方法について説明します。
ヒゲ剃り
多くの男性が毎日行っているヒゲ剃り。
実は、この行為がニキビを作ってしまう原因になっている可能性も。
肌には角質層というものが含まれていて、細菌を防ぐ効果を担っていますが、カミソリにより角質層が削られることで、肌のバリア機能が低下してしまいます。
そうすると、細菌が防げなくなったり、水分が不足してしまうなど、肌に負担がかかりやすくなるのです。
細菌が侵入するだけもニキビができやすいですが、水分が少なくなり、肌の乾燥や肌荒れはニキビができやすくなってしまいます。
カミソリはシェービングローションをしっかりつけないと小さな傷を作ってしまい、そこに細菌が侵入して炎症を起こしてしまう原因になります。
ホルモンバランスの乱れ
口の周りやヒゲが生える部分は、男性ホルモンの影響を受けやすい部分です。
ホルモンバランスが崩壊すると、皮脂が皮膚から過剰に分泌されてしまい、ニキビができやすくなってしまいます。
ニキビは「アクネ菌」という細菌が原因で発症してしまう疾患です。
アクネ菌は存在しているだけでは体に悪影響がありませんが、アクネ菌は皮脂が大好物で、異常な繁殖をすることでニキビが引き起こされてしまうのです。
男性は女性よりも男性ホルモンの分泌が多く、口の周りにニキビができやすくなります。
睡眠不足
睡眠不足は、ニキビに悩まされている方にとって大敵です。
人間の肌は、睡眠中にダメージをケアする仕組みになっています。
肌の再生能力が最も力を発揮するのも、睡眠中なのです。
睡眠不足は、肌の生まれ変わり、老廃物の排泄を阻止してしまい、肌が弱体化する様々な要因を引き起こしてしまいます。
睡眠不足が長期化すると、ストレスがたまりホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンの分泌が多くなってしまいます。
口周りのニキビで悩んでいる場合、睡眠不足を改善しないと、ニキビはなかなか治ってくれません。
ストレス
大人になってできるニキビの主な要因は、ストレスです。
ストレスは、自律神経の乱れやホルモンの乱れを引き起こしてしまい、ニキビができやすい体質になってしまいます。
ストレスは肌のターンオーバーを遅くして、老廃物がたまりやすい状況を作ってしまうのです。
皮膚を健康に美しく保つためには、ターンオーバーは重要な役割があるので、ストレスが溜まってしまうと、ニキビや肌荒れの原因になります。
ストレスは「睡眠不足」や「暴飲暴食」を引き起こす原因にもなるので、ストレスを抱え込まないようにしなければいけません。
食生活の乱れ
自分が食べたものが自分の肌を作っていくので、ニキビなどの肌のトラブルは、食生活の乱れが原因になっている可能性があります。
脂肪が多く含まれる料理は、皮脂や油の分泌を促してしまいます。
脂っこい食事や、甘いスナック菓子、インスタント商品は、皮脂の栄養になりやすく、過剰に摂取すると皮脂が出やすくなるのです。
この皮脂が毛穴につまり、ニキビの原因になってしまいます。
食生活が乱れると肌荒れの原因になり、自力で肌を修復する力が弱まってしまいます。
無理なダイエットも、必要な栄養が肌に十分に行き渡らないので、ニキビや肌荒れの原因になってしまうでしょう。
肌の手入れを怠る
男性は男性ホルモンが多く、脂っこいものが好きなので、ニキビができやすいと思っている方もいるかもしれませんが、それだけが原因ではありません。
男性は女性に比べて日頃からのスキンケアを行っている人が多いです。
女性はキレイに見られたいという願望があり、毎日鏡を見て、化粧水や保温など、肌のスキンケアを怠りません。
しかし男性の場合は、美肌を意識している人の方が少ないのではないでしょうか。
お風呂はシャワーだけで終わらせたり、顔を洗わずに寝てしまう人もいるでしょう。
そうすると、顔に皮脂や汚れが残っているので、ニキビができやすくなります。
生活習慣を見直そう
ニキビの治し方で大切なのは、規則正しい生活を送ることです。
不規則な生活を送っていると、ホルモンバランスを乱してしまうので、自律神経に悪影響を及ぼしたり、過剰な皮脂分泌につながってしまいます。
ホルモンバランスを正常化するためには「食生活」「睡眠」「運動不足」を改善し、ストレスをためない生活を心がけましょう。
運動不足を解消できれば、十分な栄養と酸素を全身に行き渡らせることで新陳代謝(ターンオーバー)の効果を高めることができ、健康な肌を作ります。
食事で意識したいのが、皮脂の減量になる高糖質・高脂質食などの甘いものや脂っこいものを避けた食事。
野菜中心でバランスの良い食事を意識し、ビタミンCやBなどを積極的に摂取しましょう。
睡眠不足は肌トラブルの原因になるので、肌を修復する成長ホルモンが出る22~2時の間にベッドに入り、最低でも6時間睡眠を心がけましょう。
スキンケアの仕方
乾燥により肌バリアのダメージが原因となり、ニキビができやすくなるので、化粧水は保温成分があるものを選ぶましょう。
ビタミンCは余分な皮脂を抑えてくれたり、炎症を抑える抗炎症成分、色素沈着を防ぐ効果があり、ニキビケアに適しています。
保湿力の高い化粧水と一緒に使うことで大きな効果が期待できるので、化粧品を選ぶときは意識して見ましょう。
ヒゲを剃る時にカミソリの切れ味が悪かったり、何もつけないで剃ると、刺激によって皮膚のバリア機能が破壊され、細菌が入りやすくなります。
シェービングローションを使ったり、切れ味が悪くなったカミソリは使わないようにしましょう。
肌に優しい生活を心がけることが大切です。
ニキビができた原因をしっかり把握しよう
ニキビは、その人の生活スタイル、栄養バランス、ストレスや運動不足など、様々な要因が複雑に絡み合ってできやすくなってしまいます。
なので、ニキビは体調不良を知らせる合図とも言われています。
ニキビを肌上だけのトラブルだと捉えずに、何が原因でニキビができたのか、しっかりと考えることが必要になります。
そうすることで、しっかりと自分に合った正しいニキビケアをすることに繋がるからです。