ピアスをあけた耳が腫れてしまった、痛みが取れない等、トラブルに見舞われてしまったという話を耳にしたことはありませんか。
一刻も早く治したい状況ですが、どのような対処法が効果的なのでしょうか。
またそのピアストラブルの原因は何なのでしょうか。
対処法、原因、さらにそうならないための予防法についてご紹介します。
ピアスで腫れてしまう原因とは?
対処法や予防法をお伝えする前に、まずはピアスで腫れてしまう原因についてご紹介します。
ピアッシングを行ったばかりの箇所はキズと同じような状態で、体はこのキズを修復しようと働きかけています。
この働きかけにより、腫れたり、痛みが出たりといった反応が出ます。
しかしあまりにも長い間状態が改善しない場合、何かほかの原因が折り重なっている可能性があります。
細菌感染
考えられる一つ目の原因として、細菌の侵入が挙げられます。
ピアッシングの際に、清潔なピアッサーを使わなかったり、消毒をしっかりしていなかったりするとピアスホールから細菌が侵入してしまいます。
またピアッシング後に清潔でない手でピアスホールを触ってしまったり、ホールのケアを怠ったりしていた場合も、細菌によって腫れや痛みが出てしまいます。
アレルギー性接触皮膚炎
原因のもう一つにアレルギー性接触皮膚炎が考えられます。
代表的なものですと金属アレルギーがあります。
自分がアレルギーを持っていると知らずにピアスをしてしまった場合に症状が現れます。
またピアッシング前に発症していなかったとしても、キズ状になっているピアスホールから溶け出した金属成分が吸収されることで、体の許容量を超えてアレルギーを発症してしまうことがあります。
腫れに対する対処法
ではピアスホール周辺が腫れてしまった場合には、どのような対処法が有効なのでしょうか。
病院を受診する
ピアスホール周辺が大きく腫れてしまっていたり、膿が出てしまったり、痛みがひどかったりと状態がかなり悪化してしまっている場合は、すぐに病院で診てもらいましょう。
また金属等アレルギーが疑われる場合もお医者さんに診てもらいましょう。
アレルギーの場合は装着できるピアスの素材が限られることもあるので、お医者さんにしっかり質問することが重要です。
ホットソークを行う
膿や痛みが出ておらず、症状が比較的軽度の場合は、ホットソークという対処法もあります。
ホットソークを行うには、該当箇所を浸せる大きさの容器、かき混ぜるスプーン等、天然塩等不要な成分が混じっていない高純度の塩、38度くらいのお湯が必要です。
38度くらいのお湯と塩で0.9%の塩水を作り、そこにピアスホールを10分から15分程度浸す対処法です。
ピアスはつけたままの状態で行うようにしましょう。
この対処法は、人間の体液と同程度の塩分濃度の塩水をピアスホールにつけることで、細胞内部の新陳代謝を促し、腫れなどの症状からの回復を早める効果があるとされています。
純度の高い塩と清潔な38度程度のお湯を必ず用意して行いましょう。
また終わった後は清潔なタオル等でピアスホールをやさしく拭くことも大切です。
ホットソークを1週間程度行っても改善が見られない場合は、病院へ行きましょう。
またどの状態にも共通しますが、気になるからといって清潔ではない手でピアスホールを触らないようにしましょう。
細菌が入り、状態が悪化してしまう可能性があります。
ピアス箇所の腫れや痛みといったトラブルの予防法
こういった腫れや痛みというトラブルを避けるための予防法をいくつかご紹介します。
まずピアッシングの際ですが、清潔なピアッサー、環境で行うようにしましょう。
不安な場合は、ピアスホールをあけてくれる医療機関に依頼するとよいでしょう。
また自分自身の体調も万全な状態のときに行うことも大切です。
続いてピアッシング後の予防法です。
ピアッシング直後のピアスホールはキズと同じ状態です。
消毒等のケアを毎日しっかりして清潔な状態を保ちましょう。
ピアスホールを毎日観察して、少しでも気になることがあれば病院へ行くことも予防法の一つです。
ピアッシング後から少し期間が経過して、ファーストピアスを選ぶ際にはトラブルになりにくいものを選ぶようにしましょう。
最初のうちは細いピアスを選ぶとトラブルの予防になります。
またアレルギーになりにくい素材でできたピアスを選ぶことも重要です。
またファーストピアスに付け替えるタイミングですが、一般的に言われている1か月が経ったからといって安易に決めず、自身のピアスホールの状態を観察したうえで決めましょう。
付け替えの際にホールを傷つけてしまって出血したり、細菌が入ってしまったりするケースもありますので、タイミングや環境等慎重に準備したうえで行うようにしましょう。
ピアスホールの腫れは清潔なケアで対応!
ピアスホールの腫れや痛みといったトラブルの原因、対処法、予防法、すべてに共通するキーワードは清潔なケアです。
ピアスホールはキズと同じ状態ということを常に頭において、毎日ホール周辺を観察し、清潔な状態を保つようにしっかりケアしましょう。
状態が悪化したり、不安を感じたりした場合には、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。