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シミ・そばかす

肝斑とシミって何が違うの?その見分け方と治し方とは

頬のあたりにできてしまった茶色い色素沈着。

シミかと思ったら肝斑だった、なんてこともあります。

茶色い色素沈着はシミだけではないということは、コマーシャルなどの影響もあって耳慣れてきましたよね。

では、シミと肝斑はなにが違うのでしょうか?

似ているから同じように処置していませんか?

実は、対処方法を間違うと悪化してしまう場合もあるのです。

そこで、シミと肝斑の見分け方から、それぞれの対応方法をご紹介します。

肝斑とシミの違いとは?

シミとは

シミにもいろいろな種類がありますが、一般的には、肌内部で過剰に生成されたメラニン色素の沈着によっておこる色素沈着のことをさします。

年齢を重ねることで、皮膚のターンオーバーが遅くなり、古い角質と一緒に沈着した色素が肌に蓄積されてしまうことで、色濃く浮き出てきて目立つようになります。

通常「シミ」と呼ばれているものは「老人性色素斑」といわれているものです。

色は茶色からこげ茶色をしていて、シミの境界線ははっきりしているものが多いといわれています。

できる位置は決まっておらず、いろいろなところに男女問わずあらわれるのも特徴です。

肝斑とは

肝斑もシミの一種です。

「老人性色素斑」と併せると「シミ」の約90%をしめるといわれています。

通常、シミは年齢が上がるにつれてあらわれる傾向が高くなりますが、肝斑の場合は、30代から40代にかけてできることが多く、60代を超えると逆に薄くなったり、消えたりすることもあります。

また、頬骨のあたりや目の周りを中心に、左右対称にあらわれるのも大きな特徴のひとつですので、シミとの見分け方のポイントになります。

色は薄茶色をしていて、境界線はぼんやりしています。

男性よりも女性に多く見られるシミといわれています。

肝斑とシミの原因

シミの原因

シミができる大きな原因は紫外線です。

皮膚のメラノサイトが紫外線によって刺激されて、シミの原因であるメラニンを増やしてしまいます。

ターンオーバーが正常な若いうちは、古くなった角質とともに、過剰なメラニンも排出されるためシミになりにくいですが、年齢を重ねると皮膚の新陳代謝も滞りがちになるため、メラニンの排出も滞り、蓄積されてシミとなってあらわれてしまうのです。

また、紫外線同様に、ストレスもメラニン細胞を刺激する物質を分泌するため、シミの原因のひとつといわれています。

肝斑の原因

肝斑ができる原因は、はっきりとは分かっていません。

ですが、30代から40代にかけてあらわれやすいことや、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用がきっかけになってあらわれたりすること、また、閉経後に薄くなったり消えたりすることから、女性ホルモンのバランスが関係しているといわれています。

なお、シミ同様に、ストレスはホルモンバランスを乱す原因になるため、肝斑においてもストレスが発生の原因のひとつと考えられています。

肝斑とシミの治し方

シミの治し方

まずは紫外線対策を十分にすることが大切です。

今あるシミを濃くするのを防ぎ、これからでてくるシミを予防します。

紫外線の強い夏の期間や晴れの日以外も怠らないように注意しましょう。

また、日焼け止めをこまめに塗り直すことも大切なポイントです。

できてしまったシミには、美白効果のある化粧品を使って毎日のケアをしましょう。

ハイドロキノンやビタミンCが配合されている化粧品が人気のようです。

メラニンの蓄積を防ぐために、ターンオーバーを正常に保つよう、新陳代謝をはやめる効果のあるものや、ピーリングケアなども効果が期待できます。

また、サプリメントを使って体の中から新陳代謝を促したり、メラニンに働きかけたりなどのケアをする方法もおすすめです。

即効性を求める人には、レーザー治療という方法もあります。

レーザーにもいろいろな種類がありますので、自分の肌に合ったものを医師と相談して決めるのが良いでしょう。

肝斑の治し方

肝斑はシミとは異なり、刺激の強いレーザー治療では悪化する場合があるので注意が必要です。

そのため一般的な治療法は、トラネキサム酸やビタミンCが配合された内服薬や塗り薬などの外用薬を使った治療になります。

トラネキサム酸には、メラニンの発生を抑える働きがあります。

ドラッグストアなどでも手に入る市販の薬にも配合されているものがあるため、肝斑の治療方法としては最もポピュラーなものです。

また、ハイドロキノンはメラニン色素自体を薄くする働きがあるため、シミ同様にハイドロキノンが配合された美白化粧品は、肝斑にも効果的だといわれています。

ところが、市販品では薬事法によりハイドロキノンの配合量に制限があるため、なかなか改善が見られないという場合があります。

その場合は、皮膚科などの医療機関でより高濃度のハイドロキノンを配合した塗り薬などによる治療を検討してみるのも良いでしょう。

シミと肝斑をしっかり見分けて適切なケアを

シミと肝斑は非常に似ていますが、治療方法を間違うと濃くなる原因となってしまうこともあります。

それぞれ特徴がありますので、きちんと見分けて、それぞれに合った方法で適切に治療したいですね。

自分で見分けたり、治療したりするのは難しいという人は、医療機関を受診するのも選択肢のひとつとして検討してみることをおすすめします。

この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)
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