いつの間にかできているおしりニキビに、困っている人もいるのではないでしょうか。
できる場所がおしりなだけに本人では気づきにくく、気づいた頃には痛みを伴っていることも少なくありません。
しかも、できた場所によっては座った時にニキビが擦れるので辛いこともあります。
そこで、おしりニキビの原因と治し方について解説します。
おしりニキビの原因は?
おしりニキビの原因は、汗や皮脂によって細菌が増えるためです。
確かに、夏の暑い時期などに汗や湿気によって細菌が増えて、炎症を起こすのは想像に難くありません。
おしりニキビは、毛穴に皮脂や角質が詰まってアクネ菌が増えることで発生し、赤くなったり膿がたまることもあります。
しかし、それだけが原因とは限りません。
ムダ毛を処理した後に残る、皮膚の中に埋まっている毛が悪さをする場合もあります。
埋もれ毛は、本来あるはずの毛穴が古い角質などでふさがることでできます。
そのため、毛穴から外に排出されるはずの汗や皮脂が皮膚の下にたまってしまいます。
そして、たまった皮脂などによって細菌が増え、炎症を起こしてしまうのです。
また、顔にできる普通のニキビと違い、おしりニキビは根深いニキビになりやすいです。
なぜなら、おしりの角質が厚いために皮脂などで毛穴をふさぎやすいからです。
そして、顔よりも蒸れたり擦れたりしやすいので、普通のニキビよりもしっかりとした対策が必要です。
さらに、プールや入浴施設などの衛生状態にも注意しましょう。
プールならば塩素濃度が重要ですし、入浴施設であれば都度清掃されていて不衛生ではないかをチェックします。
衛生状態が悪ければ当然細菌も多いので、おしりニキビになりやすいです。
また、プールで泳いだ後は水着を脱いで、すみやかにシャワーを浴びましょう。
治し方その1「温シップ」
おしりニキビの中でも皮膚の下にある赤いおできは、炎症を抑えることで症状が改善します。
赤いおできの治し方は、温シップで患部を15分程度温めることです。
さらにそれを1日に数回行うのが効果的です。
ニキビは毛穴が細菌に感染することによってできますが、おできは毛包という毛根を包んで保護する組織が細菌に感染することによってできます。
また、赤いおできは一般的なニキビよりも大きい場合があるので、症状が気になる時は皮膚科医を受診しましょう。
治し方その2「皮膚科」
ニキビができると、どうしても潰したくなる人もいるかもしれません。
しかし、潰したり爪で引っかいたりすると、ニキビ跡が残ったり色素沈着を起こす場合があります。
また、潰したことがきっかけでより細菌に感染し、炎症が酷くなってしまうこともあります。
そのため、大きいニキビが数日経っても治らない時は皮膚科医の診察を受けましょう。
細菌の感染を抑えるために薬の処方が必要だったり、より症状が重い場合は芯を取り出すなどの処置が必要な場合もあります。
ずっと放置して悪化させないためにも早めに受診し、適切な治療を受けましょう。
治し方その3「清潔にする」
激しい運動をした時は特に、たくさんの汗をかいています。
そのため、有酸素運動や炎天下での作業などをして汗をかいた後は、できるだけ早くシャワーを浴びましょう。
汗拭きシートなどの商品も販売されていますが、より体を清潔にするためにはシャワーを浴びて体をキレイに洗うことが大事です。
運動の後は汗をかいた上に、体は熱を持っています。
さらに、その状態で座って摩擦が起きると毛包が炎症を起こしやすくなります。
また、汗でぬれた衣服を着たままだと細菌が増えてしまうので、体を洗った後は清潔な衣類に着替えましょう。
治し方その4「下着を変える」
おしりニキビができやすい人は、はいている下着が原因かもしれません。
通気性が悪く、体に密着していると細菌が繁殖しやすいのです。
そのため、タイトだったり生地の厚い下着をはいている場合は、通気性が良くてゆったりとした下着に変えましょう。
特に汗をたくさんかく時に細菌は増えるので、運動する時に着用する下着には注意しましょう。
さらに、下着の素材も重要です。
ナイロンやスパンデックスなどは通気性が悪いので、綿の下着が最適です。
治し方その5「薬を塗る」
たびたびおしりニキビができてしまう人には、酸化亜鉛を含む軟膏を塗る方法もあります。
酸化亜鉛は、皮膚科で古くから処方される「亜鉛華軟膏」などに含まれていますが、これはおむつかぶれなどの薬として有名です。
酸化亜鉛の効果によって炎症を抑えたり、皮膚を保護してくれたりするので、おしりニキビが悪化するのを防いでくれます。
使用する際は、おしりニキビができていて下着があたる箇所に薄く塗りましょう。
また、医薬品ですので用法用量をしっかり守りましょう。
治らない時は皮膚科を受診しよう!
おしりニキビは皮脂や汗などによって毛穴が詰まり、細菌が増えてしまうことが原因だとわかりました。
シップで温めたり患部を清潔にするなどの方法はありますが、なかなか治らない時は皮膚科を受診することが重要です。
爪で引っかいたり潰してしまうと、ニキビ跡が残ったり炎症が酷くなる可能性があるので特に注意が必要です。
適切な治療を受けて、早めに治しましょう。