ダイエットをするときには食事を制限して運動でエネルギーを消費すれば良いと考えるのはもっともです。
しかし、ダイエットに適した食事と運動を組み合わせることで効率を上げることができます。
ただ闇雲に食事を減らしたり、必死に運動をしたりするよりも良い方法があるかもしれないので、重要なポイントを確認しておきましょう。
食事をむやみに減らすのは危険
ダイエットのときには食事を頑張って減らさなければならないと考える人が多いでしょう。
確かに食事の量を減らさないと体重を減らすのは難しいですが、過度に行うのはかえって危険なので少しだけ減らすようにするのが大切です。
断食や週末断食、あるいはジュースやスムージーを一杯だけ飲んで良いと決めるプチ断食なども知られていますが、このような方法は身体に大きな負担がかかります。
生命を維持するための代謝活動を行うエネルギーは最低限でも供給した方が負担を減らすことができ、継続してダイエットに取り組めるでしょう。
確かにエネルギーが不足すると体の一部を使ってエネルギーを生み出します。
それが全て脂肪であればダイエットは簡単かもしれません。
ところが、実際には脂肪は最も使われにくいエネルギー源で、まずはグリコーゲンなどの糖質からエネルギーとして使われ、続いて筋肉などを作り上げているタンパク質が消費されていきます。
エネルギーが過度に不足すると特にこの傾向が著しくなり、糖質もタンパク質も不足してしまいがちです。
糖質の中でもブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源なので、なくなってしまうと大きな負担になります。
また、タンパク質をエネルギーとして使ってしまうと筋肉が衰えてしまい、基礎代謝が減ってしまうのでリバウンドを起こしやすくなるでしょう。
食事を減らし過ぎないで、十分に代謝を行えるようにすればこのようなトラブルは防げます。
目安として活動エネルギーの分だけ痩せるという考え方を持ちましょう。
活動エネルギーを上げるために重要なのが運動ですが、どのような運動をしたら良いのでしょうか。
脂肪を減らすには有酸素運動をしよう
脂肪を減らしたいというのはダイエットでよく掲げられる目標です。
脂肪をエネルギーとして使うには有酸素運動が良いとされています。
上手に有酸素運動を行えると、消費している活動エネルギーの半分程度は脂肪になります。
通常は一割にも満たない程度しか脂肪を使っていないことを考慮すると大きな改善になることは明らかでしょう。
有酸素運動として代表的なのがウォーキングや水中歩行です。
エアロビクスやジョギングもやり方次第で有酸素運動になります。
大きな負担のかかる運動ではありませんが、軽く息が弾む程度なら有酸素運動だと考えても良いでしょう。
心拍数が少し増えている感じがする運動で、一時間でも続けられる程度のものと考えても問題ありません。
その程度の負荷の運動を始めてから10分から30分程度でだいぶ脂肪の利用率が高まります。
長時間やることが大切なので、まとまった時間を取って有酸素運動に取り組みましょう。
無酸素運動で痩せやすくなろう
有酸素運動に対して、一度に大きな負荷をかける運動は無酸素運動に分類されるものがほとんどです。
筋肉トレーニングや短距離走などが代表的なものですが、ダイエットのときには無酸素運動も取り入れた方が効果的です。
筋肉トレーニングなどによって筋肉に大きな負荷をかけると、筋肉がだんだんと肥大していきます。
筋肉が増えると基礎代謝が向上するので痩せやすい身体になるでしょう。
リバウンドを起こしにくい体にすることもできるので積極的に無酸素運動をするのも大切なのです。
ただし、無酸素運動をして筋肉を付けるためには食事との兼ね合いも重要になります。
タンパク質を少し多めに食べる習慣を作ると筋肉の原料になるアミノ酸を供給できるようになります。
運動後にはタンパク質が豊富なものを食べて、しっかりと筋肉を育てられるようにするのが効果的です。
食事は栄養バランスを重視しよう
ダイエット中の食事は制限するよりも栄養を重視することが大切です。
十分に運動をしてエネルギーを消費していて、食事から摂取するカロリーをある程度抑えてあればだんだんと痩せていきます。
重要なのはダイエット中も健康を維持できるようにすることです。
体調を崩してしまうと運動するのも大変になってしまうでしょう。
ビタミンやミネラルが不足しないようにしつつ、運動するための活力となる炭水化物や筋肉の原料になるタンパク質をバランス良く食べるのが成功の秘訣です。
脂質はやや少なめに保つことによって体脂肪を減らしやすくなりますが、全くなしにしてしまうと肌荒れなどを起こしやすいので適度に摂取するようにしましょう。
有効な手段を知ってダイエットに活用しよう
ダイエットを成功させるためには栄養バランスの良い食事をしながら、運動によって脂肪を減らしていくという考え方が大切です。
有酸素運動を取り入れることで脂肪をエネルギーにしていき、無酸素運動でリバウンドを起こしにくい体を作り上げるのがポイントです。
運動を続けられる健康な体を維持するために食事に気をつけてダイエットに取り組みましょう。