【ジンマート】を徹底解説!

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

じんましん(蕁麻疹)の疑いがある症状

様々な原因により、何の前ぶれもなく突然現れる蕁麻疹(じんましん)

見た目が悪い上にかゆみもつらく、その症状が繰り返されると気になってしまいます。

かゆいじんましんの症状を鎮めるOTC医薬品の新提案!

じんましんの治療薬「ジンマート」が2015年9月15日(火)に全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで新発売されました。

実際に使用した感想(効果)や配合されている成分など、「ジンマート」について解説していきます。

目次

【はれてかゆいじんましんに】ジンマート

ジンマート

ジンマート」は、腫れてかゆいじんましんに効く!じんましんの治療薬です。

つらいじんましんに、効果的な処方設計でかゆみ・腫れなどの症状を鎮めてくれます。

販売名

メンソレータム ジンマート

効能・効果

  • じんましん、かゆみ、かぶれ、湿疹、皮ふ炎
  • ただれ、あせも、しもやけ、虫さされ

じんましんの症状とは

じんましん(蕁麻疹)の症状

じんましんは、蚊などの虫に刺されたときのような、赤いふくらみが現れる皮膚トラブルです。

突然、体の一部に現れたかと思うと、数時間ほどで消えたりするというのも、特徴の1つです。

また、じんましんの症状は、2~3mmのものから、直径10cm以上にもなるものまで大小様々です。

かゆみを伴うことも多く、場合によっては痛みや、灼熱感(熱く焼けつくような痛み)を感じることもあります。

症状が重い場合は、いったん消えたかと思うとまた別の場所に現れたり、新しいじんましんが次々と出てしまい、体中に広がってしまうこともあります。

湿疹との違いは、患部がカサつくことがなく、皮膚の一部がふくらみ、短時間で消えるという点です。

かゆみを伴うことが多い点はどちらも一緒です。

じんましんの出来る原因

じんましんのはれとかゆみの発生するメカニズム

じんましんは、かゆみを引き起こすヒスタミンという物質が、何らかの原因によって体内に放出され、神経や血管を刺激することで起こると考えられています。

じんましんは、「特定の刺激が原因のじんましん」や「原因不明のじんましん」など、いくつかの種類があります。

特定の刺激が原因のじんましん」は、「アレルギー反応」、「物理的刺激」、「発汗刺激」などの原因によって、3つに分類されます。

原因不明のじんましん」は、原因が分からないだけでなく、毎日のように症状が繰り返される特徴があり、1ヵ月以内に治る場合を「急性じんましん」、1ヵ月以上続くものを「慢性じんましん」として区別しています。

「急性じんましん」は、食べ物や風邪、気管支炎が原因のケースもあると考えられています。

しかし、「慢性じんましん」の場合、まだはっきりしたことは分かっていません。

ただ、「慢性じんましん」の場合でも、発症から1~2年以内が症状のピークで、治療によってしだいに軽くなり、いずれ治るケースが多いとされています。

用法・用量

一日数回、適量を患部に塗る。

成分・分量(1g中)・働き

成分図

冷感・収れん・抗炎症成分

l-メントール:20mg

清涼感を与え、かゆみを鎮める。

酸化亜鉛:30mg

患部を収れんし、はれを抑える。

グリチルリチン酸二カリウム:1mg

患部の炎症を抑える。

かゆみ止め成分

ジフェンヒドラミン塩酸塩:20mg

かゆみの原因物質であるヒスタミンの働きをブロックして、かゆみを止める。

リドカイン:20mg

かゆみ神経の働きを弱める。

クロタミトン:50mg

温感神経に働き、かゆみを素早く鎮める。

添加物

グリセリン、ワセリン、セタノール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、パルミチン酸イソプロピル、マイクロクリスタリンワックス、ステアリン酸グリセリン、流動パラフィン、ヒドロキシエチルセルロース、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ジメチルポリシロキサン、パラベン、エテド酸Na、pH調整剤

剤型・形状

ジンマート テクスチャー

非ステロイド性のクリーム

包装単位・メーカー希望小売価格

内容量 希望小売価格(税抜) JANコード
15g 1,200円 4987241139217

ジンマートの特徴

つらいじんましんに効果的な処方設計

はれてかゆいじんましんに多角的にアプローチ!

使用感のこだわり

ステロイド成分は配合されておらず、安心して使うことができる!

つらいじんましんに効果的な処方設計

じんましんの治療薬である事を分かりやすく書いたパッケージ!

症状イラストでじんましんである事を気付かせて、潜在需要を掘り起こす!

効果へのこだわり

  • 3つのかゆみ止め成分が、広がるかゆみに素早く効く!
  • じんましん特有の腫れにまで効く!

その他のこだわり

家族で使える処方設計

1歳から使うことができる!

ステロイド成分無配合

ステロイド成分は配合されておらず、安心して使うことができる!

べたつかない使用感

塗りやすく伸びのよいクリームで、べたつかずさらっとした使用感!

かゆい肌に気持ちいいすーっと感

かゆく炎症を起こした肌に、すーっとクールな気持ちよさ!

使いやすい容器

さっと使えて持ち運べるチューブタイプを採用!

使用上の注意

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる。)

1.次の部位には使用しないでください。

  • 目や目の周囲、口唇などの粘膜の部分等
  • 傷のあるところ

相談すること

1.次の人は使用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

  • 医師の治療を受けている人
  • 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 湿潤やただれのひどい人

2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

関係部位 症状
皮ふ 発疹・発赤、かゆみ、はれ、かぶれ、乾燥感、刺激感、熱感、ヒリヒリ感

3.5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

ジンマートについてのまとめ

ジンマート」は、ステロイド成分を配合していないので、子供から大人まで安心して使用できるじんましんの治療薬です。

しかし、重い症状の場合は、効果はあまり期待できないと思います。

じんましんの炎症を鎮めるために、他の様々な医薬品などにも用いられている「グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症成分)」を配合しています。

グリチルリチン酸二カリウムは、安全性が高い分、ステロイド成分に比べると炎症を鎮める効果が弱いです。

今回「ジンマート」を使用した患部(じんましん)に関しても、軽度の症状に対して塗ってみました。

だいたい5mmほどのもので、赤みや腫れがそこまで酷くなく、かゆみが一番つらい症状です。

塗ってから10分ほど経つと、かゆみも治まってきて、症状が少しずつ改善されている感じがあります。

炎症(赤み)に関しては、ほとんど変わりませんでした。

ベタつき感もほとんどないので、塗ってもベタベタする感じなど、特に嫌な感じはしません。

さらに、クリームの伸びも良く、肌に馴染むので塗りやすいと思います。

ジンマート」を1週間ほど塗り続けると、じんましんの症状も全体的に改善されて、だいぶ良くなりました。

そのため、治るまでに時間は多少かかってしまいますが、効果は実感することができました。

ただし、症状が悪化してしまったり、よくならない場合は使用を中止し、早めに病院を受診することが望ましいです。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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