【ベトネベートN軟膏AS】を徹底解説!

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

ベトネベートN軟膏AS

第一三共ヘルスケアの化膿を伴うしっしん、皮膚炎にすぐれた効果を発揮する「ベトネベートN軟膏AS

実際に使用した感想(効果)や配合されている成分など、「ベトネベートN軟膏AS」について解説していきます。

目次

【化膿を伴うしっしん・皮膚炎に】ベトネベートN軟膏AS

ベトネベートN軟膏AS」は、ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド成分)が、しっしん、かぶれ等の皮膚の炎症にすぐれた効き目を発揮します。

抗菌作用を有するフラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)を配合しているため、細菌感染(化膿)した患部での細菌の増殖を防ぎます。

患部を保護する油性基剤なので、ジュクジュクした患部に適しています。

効能・効果

  • 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん
  • 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)

用法・用量

1日1~数回、適量を患部に塗布する。

成分・分量(100g中)・働き

ベタメタゾン吉草酸エステル:0.12g

ステロイドの外用薬で、炎症をしずめる強い作用がある。

フラジオマイシン硫酸塩:0.35g(力価)

皮膚感染を起こす多くの細菌に有効な抗生物質で、細菌感染(化膿)した患部での細菌の増殖を防ぐ。

添加物

流動パラフィン、ワセリン

剤型・形状

ベトネベートN軟膏AS 患部を保護する油性基剤

ステロイド性の軟膏剤

包装単位・メーカー希望小売価格

5g/1,050円(税抜)

ベトネベートN軟膏ASの特長

特長1

ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド成分)が、しっしん、かぶれ等の皮膚の炎症にすぐれた効き目を発揮します。

特長2

抗菌作用を有する抗生物質フラジオマイシン硫酸塩を配合しています。

特長3

患部を保護する油性基剤なので、じゅくじゅくした患部にもおすすめです。

ベトネベートN軟膏ASの強さ(ランク)

ステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬は、薬ごとにそれぞれ強さでランク付けされています。

強さのランクは、5段階(I群~V群)に分類されます。

  • I群:strongest/最強
  • II群:very strong/非常に強力
  • III群:strong/強力
  • IV群:medium/中程度
  • V群:weak/弱い

ベトネベートN軟膏AS」に配合されているベタメタゾン吉草酸エステルは、III群に入るため、市販薬の中では最も強いステロイド外用薬です。

使用上の注意

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります。)

1. 次の人は使用しないで下さい

本剤又は本剤の成分、抗生物質によりアレルギー症状を起こしたことがある人

2.次の部位には使用しないで下さい

  • 水痘(水ぼうそう)、みずむし・たむし等
  • 目の周囲、粘膜等

3.顔面には、広範囲に使用しないで下さい

4.長期連用しないで下さい

相談すること

1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談して下さい

  • 医師の治療を受けている人
  • 妊婦又は妊娠していると思われる人
  • 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 患部が広範囲の人
  • 湿潤やただれのひどい人
  • 深い傷やひどいやけどの人

2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに使用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談して下さい

関係部位:症状

皮膚/発疹・発赤、かゆみ、はれ、水疱皮膚(患部)みずむし・たむし等の白癬、にきび、化膿症状、持続的な刺激感

3.5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談して下さい

ベトネベートN軟膏ASについてのまとめ

「ベトネベートクリームS」との違いはフラジオマイシン硫酸塩が配合されている点のみです!

しかし、患部が化膿などしていると細菌が繁殖しやすく、患部が余計に酷くなってしまうこともあるため、その悪化を防ぐ働きをしてくれるので、重要な成分です!

  • 患部が化膿していていない場合は「ベトネベートクリームS」
  • 患部が化膿してしまっている場合は「ベトネベートN軟膏AS」

上記のような感じで、症状に合わせて選択して頂ければと思います!

ただし、処方箋薬の「リンデロンVG軟膏」にも似ており、強力なステロイドを配合しているため、長期連用は避けて使い方をしっかりと守って使用しましょう。

また、ステロイドの吸収率が高い顔や陰部などには使用せず、安易な判断で使用するのも危険です。

使い方を誤ると副作用なども生じやすく、その副作用に悩ませられることもあるため注意が必要です。

痛み・かゆみなどが我慢できないなどの症状がひどい場合は、早めに専門医を受診することがおすすめです。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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