粉瘤になったら手術をしよう!粉瘤の症状や手術ついて解説

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

皮膚の中に出来た袋の中に老廃物がたまることが原因でできる粉瘤は、手術で治すことができます。

手術と聞くと手術費用はどのくらいかかるのか、痛みはあるのかと不安になることもあるでしょう。

また、顔など露出部に粉瘤ができることも多いため、手術後の痕が気になる人もいますよね。

そこで、粉瘤の原因や症状、手術について詳細に解説しますので参考にしてください。

目次

粉瘤の原因や症状とは

粉瘤のしこり部分になる皮膚の中にできる袋は、なぜ発生するのか詳しい原因はわかっていません。

ただ、一部の粉瘤はケガやニキビが原因となって、表皮が皮下に落ちて袋を作ると言われています。

また、粉瘤ができる部位も顔や腕などの露出部の他、背中やお尻、股などの非露出部など様々で決まったパターンはありません。

通常の粉瘤は痛みやかゆみなどもなく、しこりやできものとして認識されることが多いようです。

そのため、ニキビやその他の皮膚疾患と勘違いする人も多いです。

粉瘤が細菌に感染した場合、感染性粉瘤となります。

細菌に感染した場合、腫れたり痛みや臭いが出たりすることがあります。

特に、粉瘤の内部にある老廃物が感染によって外部に漏れたりすると異臭がすることが多いです。

感染が認められた場合は、まずは抗生物質などで感染をおさえてから治療を行うことになります。

粉瘤の手術はどのような手術なの?

粉瘤を完全に治すことができる治療法は手術しかありません。

粉瘤の手術には、粉瘤を切開して皮膚の中にできた袋ごと取り出す方法と、先に粉瘤の中身を取り出して最後に袋を取り出すへそ抜き法(くり抜き法)と呼ばれる方法があります。

切開

切開による手術は、粉瘤の真上をひし形に切開して、そこから皮膚の中にできた袋をそのまま引っ張り出すことで完了します。

袋を残すと再発をする可能性があります。

粉瘤ができると、ニキビのようにつぶして内容物を外に出してしまう人がいますが、この場合は内容物は排出できても袋が体内に残った状態なので再発のリスクが常にあります。

そのため、粉瘤治療ではしっかりと袋まで取り除くことがポイントです。

手術にかかる時間は、小さなもので10分程度、大きなもので30分程度です。

へそ抜き法

へそ抜き法は、まずは特殊なパンチ上のメスで粉瘤に穴をあけます。

そこから内容物をすべて排出させます。

内容物が出し尽くされると粉瘤がしぼむので最後に袋を取り出して手術は完了です。

切開による手術よりも手術時間が短時間で終わることが多いです。

軽症のものだと、5分程度で終わることもあります。

皮膚への負担も少ない手術方法です。

手術後は、どちらの場合も傷口を縫合しますが、傷口の大きさや粉瘤の状態によっては縫合をしないこともあります。

粉瘤手術の費用はいくらくらいかかるのか

粉瘤の手術費用は、健康保険の保険適用になる場合と保険適用外になる場合があります。

健康保険が使える場合と自由診療の場合では、手術費用がかなり異なることになるので注意が必要です。

一般的な皮膚科のクリニックや病院では健康保険による治療が行われることがほとんどのようです。

一方で、美容外科などでは自由診療による治療が行われることがあります。

そのため、粉瘤の手術をしようと決めたら費用がどのくらいかかるかを事前に確認しておくことが重要になります。

また、粉瘤の大きさや粉瘤ができた場所によっても手術費用は異なります。

一般的に粉瘤が大きければ大きいほど、費用が高くなります。

そして、できた場所が露出部の場合は露出部以外の場所よりも高額になるようです。

露出部とは、顔を始め、首や頭、肘から手首、膝から足指にかけての部分などです。

健康保険適用の場合は、おおよそ、5,000円から20,000円程度で手術を受けることが可能です。

実際には、手術費用以外に診察代や薬代などがかかるので、もう少し余裕をもって費用を考えておくと良いですね。

粉瘤手術に痛みはあるの?

切開するにしろ、へそ抜き法にしろ皮膚に穴をあけることに変わりはないため、痛みがないのか気になる人は多いでしょう。

手術にあたっては、局所麻酔をかけるので、よほど麻酔がかかりにくいということがない限り、痛みを感じることはないでしょう。

ただ、局所麻酔のために、手術をしているところが目で見えてしまうことや、器具があたる感触などは感じることがあるので、これらのことが苦手な人は事前に医師に相談しておくと良いですよ。

万一、手術中に痛みを感じた場合も我慢せずにすぐに医師に知らせましょう。

手術後は、麻酔が切れると痛みを感じることがあります。

傷口が大きければ大きいほど、痛みを感じる割合は多いようです。

ですが、痛みは手術当日をピークに、翌日にはおさまっていくことがほとんどです。

痛みがあまりにも強い場合は痛み止めを処方してもらうこともできます。

アルコールは血行を良くして、痛みが増大する可能性があるので、手術当日は避けた方が無難です。

特に痛み止めを服用してからのアルコールは危険です。

粉瘤手術で手術痕は残るのか

手術後は、痕が全く分からないということはほとんどありません。

ある程度の手術痕は残る人が大半です。

具体的な手術痕として手術部分が色素沈着してしまったり、傷口がでこぼこしてしまったりすることがあります。

特に粉瘤の大きさが大きく、切開部分が大きかった場合は痕が目立つこともあるかもしれません。

へそ抜き法であれば、小さな穴をあけて内容物を取り出すので、手術痕は粉瘤の大きさに左右されません。

このように、手術直後はそれなりに目立ってしまう手術痕ですが、いつまでも目立っているわけではありません。

特に縫合した場合は抜糸を終えたころから少しずつ手術痕が目立たなくなっていきます。

半年から1年ほどでほとんどの場合で傷跡が気にならなくなりますよ。

粉瘤の手術について情報を得てから手術に臨もう

粉瘤は、体にできるものなので、あると気になって日常生活に支障をきたすこともあります。

粉瘤かなと思ったら、すぐに病院を受診することが大切です。

そして、手術によって完治させることで、粉瘤について悩まされることが減るでしょう。

手術について情報を持っていれば、診察の結果、手術を勧められても焦ることなく不安も軽減させることができますよ。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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