しつこい頭皮湿疹の症状と原因!基本的な治し方とセルフケアの方法を紹介します

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

毎日お風呂に入っているのに、頭皮がかゆい、フケがたくさん出るといった場合は頭皮湿疹を疑う必要があります。

この頭皮湿疹の原因はさまざまです。

治療法もそれぞれの症状によって異なります。

そこで今回は頭皮湿疹の種類と症状を紹介するとともに、それぞれの症状に合わせた効果的な治療法について紹介していくことにします。

目次

原因はさまざま!おもな頭皮湿疹の症状を紹介

赤いぶつぶつやザラザラをはじめ、かゆみ、しつこいフケやかさぶたなど、頭皮に現れるさまざまな症状が頭皮湿疹です。

これ以外に患部が水ぶくれしたり化膿したりするほか、びらんして潰瘍となり、痕が残ることもあります。

こういった症状の多くは頭皮の炎症が原因です。

頭皮が炎症を起こすのにはいくつもの理由が考えられます。

そのため症状を改善するためには、まずは炎症の原因を特定し、それぞれの原因にあった治療や対策を始めることが重要です。

接触皮膚炎

シャンプー・パーマ液・整髪料など、皮膚に接触する物質の影響で発症するのが接触性皮膚炎です。

頭皮の炎症はアレルギー反応や皮膚への刺激によって起こります。

症状としては皮膚が赤くなったり水ぶくれができたりします。

脂漏性湿疹

脂漏性皮膚炎は頭皮の脂質が過剰になることが原因です。

過剰になった皮脂にマラセチアとよばれるカビが発生して頭皮に炎症がおこると考えられています。

また、男性ホルモンの多い人、生活バランスが乱れやすい人、ストレス、ビタミンB群の不足などでも発症することがあります。

症状としては分泌物が固まった黄色いかさぶたができたり皮膚が赤く腫れたりするのが特徴です。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏性皮膚炎は頭皮の皮脂が不足することで生じる症状です。

皮脂が出にくい冬季に発症することが多く、体質的に皮脂の少ない人や高齢者に多い症状として知られています。

皮脂が少なくなると頭皮のバリア機能が低下します。

そこに乾燥やシャンプーなどによる刺激が加わって炎症を引き起こすのが皮脂欠乏性皮膚炎の特徴です。

症状としてはフケが大量に出たり、強いかゆみが生じたりします。

また、皮膚全体がカサカサに乾燥するのも大きな特徴です。

アトピー性皮膚炎

アトピー体質の人の場合、頭皮にまでアトピーの症状が広がる場合があります。

体質的な要因によりアトピー体質の人は皮膚のバリア機能が低下しやすいといった特徴があり、こういった体質が頭皮湿疹の原因となっているようです。

強いかゆみと頭皮の赤みが症状の特徴となっています。

炎症部分を掻き壊してしまい、そこから細菌に感染してびらんや潰瘍へと発展することもあります。

頭部白癬

頭部白癬(しらくも)とは、髪の毛に皮膚糸状菌(真菌の一種)が発生する病気です。

症状としては、頭皮が赤くなったりフケが出やすくなったりなどがあり、場合によってはほとんど自覚症状がない場合もあります。

感染力が強く、スポーツなどを通じて人との接触が多い場合に発症しやすいのが特徴です。

症状としてはかさぶたができたり、炎症が生じている部分の毛が抜けてしまったりします。

頭皮湿疹の治し方とケア方法!治療は症状にあわせて選ぶことが大切です

頭皮湿疹を発症すると、皮膚に強いかゆみや痛みが出るほか、炎症部分の毛が抜けてしまったり大量のフケが出たりするようになります。

この頭皮湿疹を未然に防ぐには、日頃の生活バランスを整えたり頭皮環境を適切に保つように心掛けることなどが効果的です。

それでも頭皮湿疹になってしまった場合は、すぐにクリニックなどで適切な処置を受け、早期に症状をケアすることが大切となってきます。

接触皮膚炎

何によってかぶれが発生したのか明らかな場合は、その原因物質に触れないように注意します。

かぶれの原因がはっきりとしない場合は、パッチテストで原因を特定することが可能です。

症状は原因物質に触れないようにすれば次第に改善していきます。

肌のかぶれがひどい場合にはステロイド軟膏などで対処するのが治し方の基本です。

脂漏性湿疹

脂漏性湿疹の治し方の基本は丁寧な洗髪です。

刺激の少ないシャンプーを使って丁寧に髪を洗い、シャンプーが残らないように、洗髪後はしっかりと洗い流すようにします。

使用するシャンプーは抗真菌剤を配合したタイプが効果的です。

また、脂っこい食事を避け、睡眠をたっぷりとるなど、生活環境を整えることも大切なポイントになっています。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏性皮膚炎の治し方は、皮膚の乾燥を抑えることです。

市販されている頭皮用のローションなどを使った対策が効果的となっています。

かゆみがひどい場合は、クリニックで処方される抗ヒスタミン薬やステロイド剤などを使うのもよいでしょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の第一治療候補薬はステロイドとなっています。

ステロイドによる治療はできるだけ早期に始め、しっかりと症状が治まるまで続けることが大切です。

症状が治まった後も頭皮ケアを継続し、市販の頭皮用ローションなどを使って保湿を心掛けるようにします。

頭部白癬

頭部白癬の場合は抗真菌薬を使います。

また、外用の抗真菌薬と同時に内服用の薬も服用しながら治療を行うのが特徴です。

この頭部白癬の治療では日常のスキンケアも重要となってきます。

シャンプーはできるだけ丁寧に行うようにし、入浴後はしっかりと髪を乾かすように心掛けることも大切です。

頭皮湿疹の対策は早目が肝心!治し方ではセルフケアにこだわることも大切です

頭皮湿疹はそれぞれの症状にあわせて適切に治療することが大切です。

症状を悪化させないためにも、頭皮に異変を感じた場合はできるだけ早くクリニックで相談するようにしましょう。

また、頭皮湿疹の治し方で重要なのが家庭でのセルフケアです。

頭皮湿疹はクリニックで治療しても再発しやすいといった特徴もあるので、いちど治っても油断せず、日常から頭皮ケア用品などを使ってしっかりと対策するようにしましょう。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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