【液体ムヒS2a】を徹底解説!

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

虫さされ薬代表アイテム、液体ムヒS2a

池田模範堂は、蚊などによる虫さされ・かゆみをしっかり治療する液体ムヒS2aを、2008年から全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売しています。

虫さされ薬代表アイテム、液体ムヒS2aの効果や副作用、特長などについて解説していきます。

目次

【虫さされ・かゆみに】液体ムヒS2a

液体ムヒS2a

虫さされ薬といえば「ムヒ」。

液体ムヒS2aは、「かゆみ」にすばやく浸透し、「はれ・赤み」にしっかり効きます。

これらの症状を引き起こすメカニズムは、それぞれ違います。

液体ムヒS2aには、各々のメカニズムに作用する異なる2つの有効成分が配合されています。

商品名

液体ムヒS2a

効能・効果

かゆみ、虫さされ、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、しっしん、しもやけ、あせも

用法・用量

1日数回、適量を患部に塗布してください。

用法・用量に関連する注意

  • 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。なお、本剤の使用開始目安年齢は生後6ヶ月以上です。
  • 目に入らないように注意してください。万一目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合(充血や痛みが持続したり、涙が止まらない場合等)には、眼科医の診療を受けてください。
  • 本剤は外用にのみ使用し、内服しないでください。
  • 本剤塗布後の患部をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わないでください。

容器の使用方法

①塗布部を患部に数回ゆっくり押し当て、ラバーに薬液を充分しみ込ませてください。(薬液が出にくい場合は、手の甲など肌の固いところに押し当ててください。)

②薬液がラバーに充分しみ込んだことを確認した後、患部に塗布してください。

○同じ部位に他の軟膏・クリーム剤を併用するとラバーを傷めることがあります。

成分・分量(100mL中)・働き

成分 分量 働き
デキサメタゾン酢酸エステル 25mg かゆみ、はれ・赤みのもとになる炎症をおさえるステロイド成分です。
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2.0g かゆみをおさえます。
ℓ-メントール 3.5g 清涼感を与え、かゆみをしずめます。
dl-カンフル 1.0g 清涼感を与え、かゆみをしずめます。
グリチルレチン酸 0.2g 生薬由来成分で、かぶれなどの炎症をしずめます。
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用があります。
添加物
BHT、クエン酸、クエン酸Na、エタノール

液体ムヒS2aに配合されているステロイド成分について

虫さされ、かゆみの治療には、かゆみをすみやかにしかもしっかりおさえ、掻きこわし等による悪化を防ぐことが重要です。

ステロイド成分は、虫さされ等によるアレルギー性の炎症をおさえるので、主にかゆみの長期化と悪化の回避に有効にはたらきます。

特に、ダニやノミなどによるかゆみには、ステロイド成分が適しています。

ステロイド成分による副作用は、皮ふが薄い顔や首等にあらわれやすく、顔の場合は、お酒を飲んだ時のように赤ら顔になることがあります。

これらは、主に長期継続使用した場合に発生します。

液体ムヒS2aに配合されているデキサメタゾン酢酸エステルは、作用が穏やかなステロイド成分なので、虫さされ等小さな患部に短期間使用する場合には副作用はほとんどありません。

同じ部位に継続して使う場合は、顔には2週間以内、その他の部位は4週間以内を目安にしてください。

早めに使って早めに治すことが、ステロイド成分配合剤の上手な使い方です。

リスク区分

指定第2類医薬品

内容量・希望小売価格

内容量 希望小売価格 JANコード
50mL 780円(税抜) 4987426002091

製造販売元

株式会社池田模範堂

液体ムヒS2aの特長

特長1

「かゆみ」にすばやく、「はれ・赤み」にしっかり効きます。

「かゆみ」を抑える成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)と「はれ・赤み」のもとになる炎症を抑える成分(デキサメタゾン酢酸エステル)の2つの有効成分が配合されています。

特長2

スーッとした清涼感とサラッとした使用感の液剤です。

2つの清涼感成分(ℓ-メントール、dl-カンフル)と液剤ならではのスーッとする清涼感により、かゆみをすばやくしずめます。

さわやかなハーブ系の香りなので、周囲を気にせず使用できます。

特長3

手が汚れず塗りやすい塗布栓タイプです。

どんな時でもサッと塗れ、手が汚れない塗布栓タイプの使いやすい容器です。

液体ムヒS2aとムヒSの違い

ムヒS

液体ムヒS2aとムヒSは配合されている有効成分が大きく違います。

液体ムヒS2aは、ムヒSに配合されている全成分に加え、さらにステロイド成分(デキサメタゾン酢酸エステル)を含んでいるので、ムヒSよりも優れた効果を発揮します。

また、クリームタイプに比べて浸透性が高いため、すぐにかゆみを鎮めてくれます。

しかし、一方で、ステロイド成分による副作用のリスクや、持続性が低いというデメリットもあります。

液体ムヒS2aは、「効き目・即効性」を重視したい方に向いており、「安全性・持続性」を重視したい方は、ムヒSを使うことをおすすめします。

使用感の好みや肌の状態、使用部位によって使い分けるのも一つの選択肢です。

頭皮のかゆみ、炎症にも効く

液体ムヒS2aは、虫さされに効くのはもちろんのこと、頭皮のかゆみや炎症を抑える効果もあります。

ただし、症状がひどい場合や患部が広範囲なときは、液体ムヒS2aでは対処できないことがあります。

また、脂漏性皮膚炎に対しては効果が期待できないので注意が必要です。

フケやかゆみなどの症状があり、脂漏性皮膚炎が疑われる場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

使用上の注意

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)

1.次の部位には使用しないでください

  • 水痘(水ぼうそう)、みずむし・たむし等又は化膿している患部。
  • 創傷面、目の周囲、粘膜等。

2.顔面には、広範囲に使用しないでください

3.長期連用しないでください(目安として顔面で2週間以内、その他の部位で4週間以内)

相談すること

1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

  • 医師の治療を受けている人。
  • 妊婦又は妊娠していると思われる人。
  • 薬などによりアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人。
  • 患部が広範囲の人。
  • 湿潤やただれのひどい人。

2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、製品の説明文書をもって医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

関係部位 症状
皮ふ 発疹・発赤、かゆみ、はれ
皮ふ(患部) みずむし・たむし等の白癬、にきび、化膿症状、持続的な刺激感

3.5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、製品の説明文書をもって医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管及び取扱い上の注意

  • 直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管してください。
  • 小児の手のとどかない所に保管してください。
  • 他の容器に入れかえないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
  • 火気に近づけないでください。
  • 液がたれないように注意して使用してください。
  • 次の物には付着しないように注意してください。(変質する場合があります。)
    床や家具などの塗装面、メガネ、時計、アクセサリー類、プラスチック類、化繊製品、皮革製品等。
  • 使用期限(ケース底面及び容器底面に西暦年と月を記載)をすぎた製品は使用しないでください。
    使用期限内であっても、品質保持の点から開封後はなるべく早く使用してください。
  • 液もれを防ぐためキャップをしっかり閉めてください。

液体ムヒS2aのよくある質問(Q&A)

Q
液体ムヒS2aは掻きむしった所に使ってよいですか?
A
使用できます。
少ししみるかもしれませんので、念のため少量を試して様子をみてから使用してください。
Q
液体ムヒS2aを顔に使ってよいですか?
A
顔にも使用できます。
ただし、スーッとする成分を含んでいるので、眼の周りや唇には使わないでください。
なお、ステロイド成分を含んでいるので同じ部位に続けて使う場合は、2週間を目安にしてください。
Q
液体ムヒS2aは頭の毛髪部のかゆみに使ってよいですか?
A
使用できます。
ただし、液剤はタレやすいので、液ダレして薬液が眼に入らないように注意して使用してください。
なお、頭のかゆみには、頭に使いやすいムヒHD又はムヒHDmがおすすめです。
Q
液体ムヒS2aが眼に入ってしまいました。
A
水又はぬるま湯で洗い流してください。
水道水で顔を洗う要領で眼を洗う、又はタオルを水に浸して眼に当てるようにしてください。
涙や痛みが止まらない場合は液体ムヒS2aを持って眼科医の治療を受けてください。
Q
液体ムヒS2aを塗ったところが白くなってしまいました。
A
有効成分のデキサメタゾン酢酸エステルには毛細血管収縮作用があり、塗った部位が一時的に血液の流れが少なくなるため白く見えるもので心配ありません。
使用をやめると白くなった状態はほとんどの場合1~2日で回復します。
Q
液体ムヒS2aを塗った後、ガーゼで覆ってよいですか。
A
液体ムヒS2aを塗った後にガーゼやラップフィルム等で覆うと、成分による刺激が出やすくなるので、おすすめしません。
Q
液体ムヒS2aはどれ位長く使ってよいですか?
A
2~3日使って症状が改善されているようなら、しばらく使ってみてください。
ただし、ステロイド成分を含んでいるので、目安として顔には2週間、顔以外の部分には4週間までの使用にとどめてください。
症状が長引く場合には、早めに医師に診てもらってください。
※説明文書をよく読んで使用してください。
Q
液体ムヒS2aを開封した後はどのくらい使用できますか?
A
使用期限内であれば開封後は6ヶ月を目安に使用できます。
Q
液体ムヒS2aは他のクリーム・虫よけ剤と併用してよいですか?
A
併用しても構いません。
ただし、青いラバー(スポンジ)を傷める恐れがあるので、液体ムヒS2aを先に塗った後、乾いてから、他のクリームを重ね塗るようにしてください。
Q
液体ムヒS2aは妊娠中でも使えますか?
A
かゆみ止めの塗り薬は吸収される量はわずかなので妊娠中でも使用できます。
特に虫さされなど範囲が部分的で、期間も短い場合は大丈夫です。
ただし、広い範囲に使う場合や症状が長引く場合は、念のため医師に相談してください。
Q
液体ムヒS2aは授乳中でも使えますか?
A
かゆみ止めの塗り薬は授乳中でも使用できます。
Q
液体ムヒS2aは何才から使用できますか?
A
生後6ヶ月以上を目安に使用できます。
Q
液体ムヒS2aを塗った部分を子供が誤って舐めてしまいました。大丈夫でしょうか?
A
舐める程度なら心配ありません。
口の中に違和感があるようなら、好きなものを飲ませてあげてください。
Q
傷のある人が使った後で液体ムヒS2aを使って問題ないですか?
A
血液が出ているような場所につけるようなことがなければ特に心配することはありません。

液体ムヒS2aについてのまとめ

虫さされ薬といえば、「ムヒ」を最初に思い浮かべる方も多いと思います。

ムヒシリーズの中でも特に人気の高い「液体ムヒS2a」は、つらいかゆみにすばやく浸透し、腫れや赤みにしっかり効く、虫さされ薬代表アイテムです。

即効性が高いため、塗った瞬間にかゆみを和らげることができ、2~3日塗り続けると気になる赤みも改善されていきます。

スーッとした清涼感が心地よく、爽やかなハーブ系の香りなので、周囲を気にせず使用できます。

また、液体タイプだから肌にさっとなじみ、ベタつかないのも魅力の一つです。

かゆみを和らげる虫さされ薬はいろいろありますが、効果が高くて値段も手頃なのでおすすめです(私も毎年購入しています)。

ただし、あまりにもかゆみや腫れがひどいときは、効果が期待できないこともあります。

5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

かき壊して悪化してしまったり、出血を伴う場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

なお、液体ムヒS2aはステロイド成分を含んでいるので、長期連用すると副作用が現れやすくなるので注意が必要です。

同じ部位に継続して使う場合は、目安として顔には2週間以内、顔以外の部分には4週間以内の使用にとどめましょう。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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