女優・貫地谷 しほりさんが出演しており、「頭痛・生理痛に」のCMでもお馴染み!
2011年1月17日(月)から第一三共ヘルスケアの1回1錠で痛みに速く効く「ロキソニンS」が全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されています。
「ロキソニン」は、痛みや発熱などの様々な症状に対して病院でも処方されることが多く、ほとんどの人が服用したことのある医薬品だと思います。
実際に服用した感想(効果)や配合されている成分など、「ロキソニンS」について解説していきます。
【痛みに速く効く】ロキソニンS
「ロキソニンS」は、非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAIDs)と呼ばれるグループに属する、解熱鎮痛薬です。
痛み・炎症・発熱の原因物質「プロスタグランジン」の生成を抑え、痛みをやわらげ、熱を下げます。
また、病院で処方される医療用医薬品の「ロキソニン(ロキソニン錠60mg)」と効能、成分、添加物、錠剤の大きさ、剤形などがいずれも同じため、発熱時の解熱作用や様々な痛みに対する鎮痛作用などの高い効果(働き)が期待できる医薬品です。
効能・効果
- 頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後の疼痛、咽喉痛
- 腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛
- 打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛
- 耳痛
- 悪寒、発熱時の解熱
用法・用量
次の量を、水又はお湯で服用する。
(症状があらわれた時、なるべく空腹時をさける。)
- 成人(15才以上):1回量/1錠
- 15才未満:×服用しない
[1日服用回数]
2回まで。
ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できる。
服用間隔は4時間以上おく。
成分・分量(1錠中)・働き
ロキソプロフェンナトリウム水和物:68.1mg(無水物として60mg)
痛みの原因物質(プロスタグランジン)をすばやく抑え、すぐれた解熱鎮痛効果を発揮する。
添加物
ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、乳糖水和物、三二酸化鉄
包装単位・メーカー希望小売価格
12錠/648円(税抜)
ロキソニンSの特長
[頭痛・生理痛に速くよく効く]
「ロキソプロフェンナトリウム水和物」が、痛みや熱の原因物質をすばやく抑え、すぐれた鎮痛効果・解熱効果を発揮します。
[胃への負担が少ないプロドラッグ製剤※]
からだにやさしいプロドラッグ製剤で、胃への負担を軽減しています。
[眠くなる成分を含んでいない(鎮静成分等)]
ロキソニンSは鎮静成分等の眠くなる成分を含んでいません。
[1回1錠]
1回1錠でよく効きます。
[飲みやすい小型錠]
飲みやすいピンクの小型錠です。
※プロドラッグ製剤
成分が体内で吸収されてから活性型に変化し、効果を発揮する仕組みの製剤です。
ロキソニンの重大な副作用に腸閉塞(イレウス)などを追加
2016年3月22日、解熱鎮痛薬「ロキソプロフェンナトリウム水和物」の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう、改訂指示を出しました。
医療用医薬品「ロキソニン錠60mg」「ロキソニン細粒10%」などが対象となります。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)によると、過去3年における副作用の症例のうち、「小腸・大腸の狭窄・閉塞関連」の症例は6例。
このうち、因果関係が否定できないものが5例あり、「専門委員の意見も踏まえた調査の結果、改訂することが適切と判断した」といわれています。
これに伴い、厚生労働省は一般用医薬品「ロキソニンS※」などにも、同様の副作用の例を追記するよう指示。
発売元の第一三共ヘルスケアは「使用上の注意」の一部を改訂しました。
※「ロキソニンS」については、「小腸・大腸の狭窄・閉塞」の症例は報告されていません。
ロキソニンの重大な副作用である腸閉塞(イレウス)について
腸閉塞とは、「小腸や大腸がふさがり、内容物が通過できない状態」です。
食べ物などが詰まって腸がふくらみ、突然の激しい腹痛や吐き気・嘔吐などが起こるといいます。
ほとんどの場合「絶食・絶水・補液し安静にすることにより治る」とされていますが、腸の張りが強くなった時には「鼻から管を通し胃や腸の内容物を排出する方法がとられる」と説明しています。
これらにより効果がない場合や緊急の場合に限り、開腹手術をするといわれています。
使用上の注意
[してはいけないこと]
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
1.次の人は服用しないで下さい。
- 本剤又は本剤の成分によりアレルギ一症状を起こしたことがある人
- 本剤又は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人
- 15歳未満の小児
- 医療機関で胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、心臓病の治療を受けている人
- 医師から赤血球数が少ない(貧血)、血小板数が少ない(血が止まりにくい、血が出やすい)、白血球数が少ない等の血液異常(血液の病気)を指摘されている人
- 出産予定日12週以内の妊婦
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないで下さい。
- 他の解熱鎮痛薬
- かぜ薬
- 鎮静薬
- 乗物酔い薬
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないで下さい。
(眠気等があらわれることがあります)
※ロキソニンSプレミアム
4.服用前後は飲酒しないで下さい。
5.長期連続して服用しないで下さい。
(3〜5日服用しても痛み等の症状が繰り返される場合には、服用を中止し、医師の診療を受けて下さい。)
[相談すること]
1.次の人は服用前に医師、歯科医師又は薬剤師に相談して下さい。
- 医師又は歯科医師の治療を受けている人
- 妊婦又は妊娠していると思われる人
- 授乳中の人
- 高齢者
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
- 次の診断(気管支ぜんそく、潰瘍性大腸炎、クローン病、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病)を受けた人
- 次の病気(胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、血液の病気)にかかったことがある人
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談して下さい。
(1)本剤のような解熱鎮痛薬を服用後、過度の体温低下、虚脱(力が出ない)、四肢冷却(手足が冷たい)等の症状があらわれた場合
(2)服用後、消化性潰瘍、むくみがあらわれた場合
また、まれに消化管出血(血を吐く、吐き気・嘔吐、腹痛、黒いタール状の便、血便等があらわれる)、消化管穿孔(消化管に穴があくこと。吐き気・嘔吐、激しい腹痛等があらわれる)、小腸・大腸の狭窄・閉塞(吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満があらわれる)の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けて下さい。
(3)服用後、次の症状があらわれた場合
[関係部位:症状]
- 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
- 消化器:腹痛、胃部不快感、食欲不振、吐き気・嘔吐、腹部膨満、胸やけ、口内炎、消化不良
- 循環器:血圧上昇、動悸
- 精神神経系:眠気、しびれ、めまい、頭痛
- その他:胸痛、倦怠感、顔面のほてり、発熱、貧血、血尿
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けて下さい。
[症状の名称:症状]
- ショック(アナフィラキシー):服用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
- 血液障害:のどの痛み、発熱、全身のだるさ、顔やまぶたのうらが白っぽくなる、出血しやすくなる(歯茎の出血、鼻血等)、青あざができる(押しても色が消えない)等があらわれる。
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症:高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み、皮膚の広範囲の発疹・発赤等が持続したり、急激に悪化する。
- 腎障害:発熱、発疹、尿量の減少、全身のむくみ、全身のだるさ、関節痛(節々が痛む)、下痢等があらわれる。
- うっ血性心不全:全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、失神等があらわれる。
- 間質性肺炎:階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
- 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
- 横紋筋融解症:手足・肩・腰等の筋肉が痛む、手足がしびれる、力が入らない、こわばる、全身がだるい、赤褐色尿等があらわれる。
- 無菌性髄膜炎:首すじのつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐等があらわれる。(このような症状は、特に全身性エリテマトーデス又は混合性結合組織病の治療を受けている人で多く報告されている)
- ぜんそく:息をするときゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しい等があらわれる。
4.服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談して下さい。
[症状]
- 口のかわき
- 便秘
- 下痢
5.1〜2回服用しても症状がよくならない場合(他の疾患の可能性も考えられる)は服用を中止し、医師、歯科医師又は薬剤師に相談して下さい。
ロキソニンSのよくある質問(Q&A)
【Q1】ロキソニンSは病院で処方される「ロキソニン」と全く同じものなのですか?それとも成分の配合量などが違っているのですか?
【A1】ロキソニンSは、医療用「ロキソニン」と成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、剤形いずれも同じです。
異なる点として、ロキソニンSには外観上、錠剤に割線、刻印が入っておりません。
また、本剤は頓服・短期使用であり、医療用とは用法・用量、効能・効果が異なります。
【Q2】ロキソニンSは胃を荒らしやすいタイプの鎮痛薬ですか?
【A2】ロキソニンSは胃への負担が少ないタイプのお薬です。
からだにやさしいプロドラッグ製剤※で、胃への負担を軽減しています。
ただし、用法・用量を守り、なるべく空腹時をさけてコップ1杯程度の水またはお湯で服用してください。
(※成分が体内で吸収されてから活性型に変化し、効果を発揮する仕組みの製剤です。)
【Q3】症状がある場合、ロキソニンSシリーズの、どの製品を服用すればよいですか?
【A3】ロキソニンSとロキソニンSプラスの効果については同等です。
ロキソニンSプラスには胃にやさしい成分を配合しておりますので、胃への負担が気になるようであれば、ロキソニンSプラスがおすすめです。
また、ロキソニンSプレミアムには鎮痛成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物)に加え、鎮静成分と鎮痛補助成分が配合されておりますので、より高い鎮痛効果が期待できます。
つらい頭痛症状を鎮めたい方にはこちらがおすすめです。
【Q4】ロキソニンSは眠くなる成分が入っていますか?
【A4】ロキソニンSは眠くなる鎮静成分等を含んでいません。
※眠くなる成分は含んでいませんが、個人差がありますので、中には眠気を感じる方がおられます。
【Q5】妊娠中や授乳中に服用してもよいでしょうか?
【A5】妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。
出産予定日12週以内の妊婦は服用しないようにお願いします。
それ以外も妊娠中は医師にご相談のうえ服用ください。
同様に、授乳中の服用は避けてください。やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。
【Q6】15歳未満ですが服用してよいでしょうか?
【A6】15歳未満における安全性は確立していません。
15歳未満の方は服用を避けてください。
【Q7】高齢者(65歳以上)が服用してもよいでしょうか?
【A7】高齢者(65歳以上)の方は一般的に心臓・血管系の機能、肝臓の代謝機能や腎臓の排泄機能等の低下が考えられます。
これらの生理機能の低下により、薬剤の作用が強く出るかもしれませんので、薬剤師にご相談ください。
現在、通院中の疾患がある場合は、かかりつけの医師にご相談ください。
【Q8】服用後にむくみの症状があらわれることがあるようですが、どのような原因で起こるのでしょうか?また、どのような部位にあらわれるのでしょうか?
【A8】主として投与によって腎臓の水やナトリウムの排泄抑制がおこなわれ、それに伴った体液の貯留が原因と考えられます。
よくあらわれる部位は顔面と四肢です。
【Q9】他の非ステロイド性消炎鎮痛薬と併用できますか?
【A9】2種類以上の併用は副作用の頻度がさらに強くなりますので併用はしないでください。
【Q10】骨折やねんざに使ってもよいでしょうか?
【A10】骨折やねんざが疑われる場合には、一度、医療機関で診察を受けてください。
その後、骨折やねんざで痛みが継続する場合には、本剤をご利用いただけます。
【Q11】服用した場合、何時間後に授乳したらよいでしょうか?
【A11】本剤を服用後、およそ8時間ほど経ってから授乳を再開してください。
なお、授乳再開時は搾乳し廃棄した後、開始してください。
【Q12】貧血気味でも使ってよいでしょうか?
【A12】医師から重篤な血液の病気と診断されている方は服用できませんが、女性の方が一般的に多く自覚している貧血(鉄欠乏性貧血など)で、症状が重くない場合(医師の診察を受けなくてよい程度)には本剤を服用することができます。
【Q13】薬のシートを包むアルミ袋はなくなったのですか?
【A13】アルミ袋がなくても品質に問題ないことが確認できましたので、現在はアルミ袋をはずした製品をご提供しております。
【Q14】ロキソニンSのPTPシート上の透明部分に1錠ごとに2つずつの小さな凹凸(おうとつ)がありますが、品質に影響はないのですか?
【A14】凹凸(おうとつ)に見える部分は、製品の製造時に通常できるものです。
穴は開いておりませんので、中身の品質に影響はありません。
ロキソニンSについてのまとめ
「ロキソニンS」は、頭痛や発熱、関節痛などの様々な症状に対して高い効き目を発揮してくれるので、万能薬と言っても過言ではない医薬品です。
私自身、寝不足やストレスなどが原因で頭痛が頻繁に起こるため、1~2週間に一度は「ロキソニンS」を飲んでいます。
毎回服用してから20分程すると頭痛も治まってしまうので、その効き目の強さや速さが実感できます。
「イブ」「バファリン」「ナロンエース」など、様々な解熱鎮痛薬が販売されていますが、「ロキソニンS」は圧倒的な人気と知名度を誇っていると思います。
処方箋が必要ないので病院に行く必要や手間もなく、薬剤師が常駐しているドラックストアなどで簡単に購入できることも人気の理由の一つであると考えられます。
ただし、店舗によっては夜間や休日など、薬剤師が不在の場合は「ロキソニンS」を購入することはできないので注意が必要です。
「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を配合している市販薬は「ロキソニンS」のみなので、薬剤師が不在時に購入できず、同じような鎮痛薬が欲しいと言われた時が一番困ってしまいます。
現在、販売されている市販薬の中であれば、「イブクイック頭痛薬DX」や「バファリンプレミアム」など、比較的強力な鎮痛薬であれば鎮痛効果は期待できると思います。
しかし、体質や相性によって効き目が変動するので、普段から「ロキソニンS」を使用している方は、常備薬として常にストックすることが望ましいです。
私が今まで「ロキソニンS」を服用した際に、副作用などは特に生じることもありませんでした。
しかし、一時期ほぼ毎日のように「ロキソニンS」を服用していた際に、薬物乱用頭痛(薬剤の使用過多による頭痛)になってしまった?みたいで、大変な思いをしたこともありました。
そのため、特に飲みすぎなどの使用上の注意を厳守しないと痛い目にあうこともあるので、用法用量はしっかりと守って使用しましょう。
ちなみに、服用をやめてしばらくしたら薬物乱用頭痛の症状も治まり、全く気にならなくなりました。
頭痛薬は症状の出始めに飲むことで、ひどくなる前に頭痛を緩和することができますが、連日服用することで頭痛の判断基準が狂うこともあるため(私が実際にそうでした)、自身の体調や症状の出方などをしっかりと把握することも重要です。
素晴らしい効き目や働きをする「ロキソニンS」ですが、その反面どうしても副作用が生じることもあるため、注意が必要です。
また、あまりにも頭痛などがひどくて症状が治まらないのであれば、他の病気の疑いもあるので、早めに専門医を受診することがおすすめです。