エスエス製薬のきり傷、すり傷、やけどなどにすぐれた効果をあらわす外皮用殺菌消毒薬「メモA」は、1967年から全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されているロングセラー商品です。
実際に使用した感想(効果)や配合されている成分など、「メモA」について解説していきます。
【きり傷・すり傷、軽度のやけどに】メモA
「メモA」は、殺菌剤であるクロルヘキシジングルコン酸塩液、傷の痛みをしずめるジブカイン塩酸塩(局所麻酔剤)、傷の治りをたすけるアラントインなどを配合したなめらかで伸びのよい軟膏です。
有効成分が、きり傷、すり傷、やけどなどにすぐれた効果をあらわします。
ご家庭の常備薬として、またスポーツ時や旅行の際の携帯薬としてご使用いただけます。
効能・効果
- ○きり傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ
- ○軽度のやけど
- ○創傷面の殺菌・消毒
用法・用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。
[ 用法・用量に関連する注意 ]
- 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
- 目に入らないように注意してください。
万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。
なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。 - 外用にのみ使用してください。
成分・分量(1g中)・働き
クロルヘキシジングルコン酸塩液:10mg
患部を清浄にし、二次感染などによる化膿を防ぐ。
ジブカイン塩酸塩:3mg
傷の痛みをしずめる。
アラントイン:10mg
傷を治し、新たな肌の再生を促していく。
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE酢酸エステル):1mg
血行をよくし、症状の回復をはやめる。
酸化亜鉛:50mg
汗や分泌物の増加を抑え、患部を保護する。
添加物
パラフィン、ワセリン、サラシミツロウ、トリオレイン酸ソルビタン、フェノール、チモール、香料
製造販売元
エスエス製薬株式会社
リスク区分
第2類医薬品
剤型・形状
伸びのよい軟膏剤(淡黄白色軟膏)
包装単位・メーカー希望小売価格
- 20g/620円(税抜)
- 30g/900円(税抜)
メモAの特長
特長1
殺菌剤であるクロルヘキシジングルコン酸塩液を配合
特長2
傷の痛みをしずめる局所麻酔剤のジブカイン塩酸塩を配合
特長3
傷の治りをたすけるアラントインを配合
メモAが効く理由
3つのはたらき
1.傷口を殺菌する
- 殺菌成分
- クロルヘキシジングルコン酸塩液
2.傷の痛みをしずめる
- 局所麻酔成分
- ジブカイン塩酸塩
3.傷の治りをたすける
- 組織修復成分
- アラントイン
- 皮膚保護成分
- 酸化亜鉛
- 血行促進成分
- ビタミンE
きり傷 すり傷 さし傷 かき傷 靴ずれ 軽度のやけどなどに
メモAはこんな方に/こんな時におすすめ
- きり傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ、軽度のやけどに
- 創傷面の殺菌・消毒に
- ご家庭の常備薬として、またスポーツ時や旅行の際の携帯薬に
きり傷、すり傷、軽いやけどの治療は・・・
きり傷、すり傷などのちょっとした傷や、軽いやけどであっても早めの手当てが大切です。
次のようなことに気をつけて手当てしてください。
- 傷口に砂や小石などが付着している場合は水道水などできれいに洗い流し、かわかした後、「メモA」を塗布しましょう。
- やけどをしたら、患部をすぐに冷たい水につけて冷やし、その後「メモA」を塗布しましょう。
- 傷口がふさがるまでは、絆創膏、ガーゼなどで患部を保護するようにしましょう。
- 傷口にできたかさぶたは、無理にはがさないようにしましょう。
メモAの使用方法
[ ~すり傷、きり傷編~ ]
- スポーツ時のすり傷、きり傷に(皮膚をすりむいてしまったら・・・)
- 1.傷口を水道水などできれいに洗い流しましょう。
- 2.傷口を乾かして「メモA」を塗りましょう。
- 3.傷口がふさがるまでは、絆創膏、ガーゼなどで患部を保護するようにしましょう。
[ ~軽いやけど編~ ]
- 料理中の軽いやけどに(やけどをしてしまったら・・・)
- 1.すぐに冷たい水や氷で患部を冷やしましょう。
- 2.十分に患部を冷やしたら「メモA」を塗りましょう。
- ※患部の痛みや炎症が気になるようなら、病院で診てもらいましょう。
使用上の注意
[ 相談すること ]
1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 医師の治療を受けている人。
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
- 患部が広範囲の人。
- 深い傷やひどいやけどの人。
2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、製品の説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
関係部位 | 症状 |
---|---|
皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
3.5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、製品の説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
メモAのよくある質問(Q&A)
【Q】妊娠中に使用しても大丈夫ですか?
【A】特に問題はありませんが、やけどなどの場合は主治医にご相談することをおすすめします。
【Q】授乳中に使用しても問題はありませんか?
【A】問題ありません。
【Q】どのくらい続けてもいいですか?
【A】5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合は、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
【Q】顔に使用できますか?
【A】使用可能です。ただし、目や口などに入らないよう十分注意してください。
【Q】何歳から使用できますか?
【A】お子様が症状などを表現できるようになってからの使用をおすすめします。
メモAについてのまとめ
「メモA」は、殺菌剤であるクロルヘキシジングルコン酸塩液、傷の痛みをしずめるジブカイン塩酸塩、傷の治りをたすけるアラントインなどを配合した外皮用殺菌消毒薬です。
なめらかで伸びのよい軟膏で、きり傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ、軽度のやけどなどにすぐれた効果をあらわします。
久々に料理をしたときに、不注意で軽いやけどをしてしまいました。
そこで、「メモA」がやけどにどのくらい効くのか、試してみることにしました。
ただの軽いやけどであれば、そのまま治るまで放っておくか、「オロナインH軟膏」を塗って様子を見ようと思っていました。
しかし、ジンジンする痛みを和らげたかったので、殺菌剤のみが配合されている「オロナインH軟膏」では力不足と判断しました。
家庭の常備薬として、昔から人気の高い「オロナインH軟膏」と「メモA」の効能・効果※はほとんど同じですが、「メモA」には傷の痛みを鎮めるジブカイン塩酸塩(局所麻酔成分)が配合されているので、痛みを緩和する効果も期待できます。
※効能・効果について
- メモA
- きり傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ、軽度のやけど、創傷面の殺菌・消毒
- オロナインH軟膏
- あかぎれ、しもやけ、ひび、にきび、きりきず、すりきず、水虫、かるいやけど
また、「メモA」は「オロナインH軟膏」の有効成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液を同量(10mg)配合しているため、殺菌効果に優れています。
やけどした部分に「メモA」を塗ってみたところ、30分ほどで痛みが少し和らぎ、多少は改善されました。
もちろん、痛みを完全に鎮めるほどの効果はありませんが、「メモA」を塗るだけで痛みが和らぐため、非常に助かりました。
さらに、傷の治りを助けるアラントイン(組織修復成分)を配合しているので、傷の治りを早める効果にも期待できます。
実際に「メモA」を塗り始めてから、3日ほどでやけどした部分(患部)も良くなり、1週間もしないうちに完治しました。
ただし、私の場合はやけどの症状が軽かったこともあり、すぐに症状を治すことができたと思います。
きり傷やすり傷、やけどなどの症状がひどい(重い)ときは、「メモA」の効果があまり期待できず、症状を治療するのが難しいこともあります。
そのため、症状がひどいときや悪化してしまった場合は、なるべく早めに専門医を受診して、適切な処置を受けるようにしましょう。