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毛孔性苔癬(毛孔性角化症)

二の腕などのブツブツが気になる人へ!毛孔性苔癬の原因と改善方法を解説

二の腕や背中などに、ブツブツ・ザラザラした皮膚の盛り上がりができることがあります。

時には赤みを伴うことのあるこの状態は、医学的に毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)や毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)と呼ばれています。

痒みや痛みがないからといって放置するのは良くないため、早めにケアすることがとても大切です。

ここでは毛孔性苔癬の原因や改善方法について解説します。

毛孔性苔癬とその原因

二の腕や背中など肌のブツブツが気になっている人が少なくありません。

しかしそのほとんどが痒みや痛みがないことから、つい放置してしまいがちです。

もちろんブツブツが気になるからといって、爪で掻いてしまうことは絶対に良くありません。

実はこのブツブツ、毛孔性苔癬或いは毛孔性角化症と呼ばれる皮膚の疾患の可能性があります。

気になるブツブツの正体

毛孔性苔癬とは、皮膚の毛穴に角化した粟粒ほどの大きさの発疹が数多くあらわれる皮膚疾患のことです。

ブツブツとした皮膚の盛り上がりが特徴的ですが、その色は普通の皮膚の色であったり赤や茶褐色であったりします。

外見は目立ちますが、痒みや痛みを感じることはあまりないといわれています。

また炎症の程度がひどかったり、痒みなどの自覚症状が強かったりする場合は他の疾患の可能性があるので、皮膚科を受診して鑑別してもらう必要があります。

毛穴に角質がたまっている

毛孔性苔癬の原因は、肌のターンオーバー(代謝)異常によって、角質が毛穴に過剰にたまることで、皮膚の表面が盛り上がってしまいブツブツになることです。

つまりブツブツの正体は肌の古い角質なのです。

毛穴に角質が詰まり、その先端が突き出ることで、ブツブツとなってあらわれています。

ターンオーバーの異常は、遺伝やストレスや体質などが関係しているといわれています。

毛孔性苔癬の改善方法

毛孔性苔癬を改善させるポイントは、ブツブツの正体となっている「たまっている角質」を除去することです。

たまった角質を除去しながら、肌の代謝を促して、保湿ケアをすることがとても大切です。

ここでは毛孔性苔癬改善させるためのスキンケアについて紹介しますが、いずれも簡単に取り入れられるものが多く、続けることで効果を発揮します。

体を洗うときは優しく行う

ブツブツが気になるからといって、体を洗うときは無理にこすらないようにします。

何故ならゴシゴシこすることで傷になったり、色素沈着を起こしたりする可能性が高まるからです。

ボディーソープの泡を使って、優しくなでるように洗います。

またあまり熱いお湯で洗うと刺激になることがあるので、できるだけぬるいお湯で体を洗うと良いです。

湯船にゆっくり浸かる

つい忙しいからといってシャワー浴だけで済ませることが多いですが、湯船にゆっくり浸かることで肌の新陳代謝を高めてくれます。

新陳代謝を促すことで、古い角質が溜まりにくくなるのです。

ただし湯船の温度が熱すぎると、角質層の水分が失われていく原因となります。

その結果、ブツブツ肌がさらに硬くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

入浴後にしっかり保湿する

ブツブツしている部分に触れると、肌がガサガサしていることに気が付くかもしれません。

毛孔性苔癬になるのは、角質層内の水分不足が影響しているといわれています。

入浴後にはしっかりと保湿して、スキンケアすることがとても大切なのです。

特に外気の乾燥が強い冬は、肌の水分量も低下します。

保湿剤だけでなく、加湿器を使うと良いでしょう。

尿素入りの外用剤を塗る

尿素が含まれている外用剤は、硬くなった古い角質を軟らかくするとともに、角質層に潤いを与えてくれる働きがあります。

そのため、入浴後の保湿ケアに、尿素入りの外用剤を塗ると効果が期待できます。

入浴後すぐに塗ることで、体表面の水分が外用剤によって蓋をされるため、保湿効果もあります。

ただし尿素入りの外用剤を傷口部位に塗ってしまうと、刺激感が出ることがあるので注意が必要です。

フルーツ酸配合のスキンケアを行う

フルーツ酸配合のスキンケアは肌をいたわりながら、保湿ケアができるのでおすすめです。

フルーツ酸には穏やかなピーリング効果(肌の生まれ変わりを促す効果)があるので、古くなった角質を取り除いてくれます。

その結果、毛穴の目詰まりが改善されていくのです。

フルーツ酸を使う目安は1カ月に1回程度で、肌のターンオーバーに合わせると良いでしょう。

紫外線に気をつける

毛孔性苔癬を悪化させる要因の1つに、過度に紫外線に当たることが挙げられます。

何故なら、過度に紫外線に当たることで肌のターンオーバーを乱してしまうからです。

特に春から夏にかけての紫外線が強い季節は、日焼け止めや日傘を使用するなど紫外線ケアを行うようにします。

また日焼けすることで肌の乾燥感が出るので、保湿ケアも忘れないようにしましょう。

食生活を見直す

脂っこいものを好んで摂取すると、皮脂がたまり毛穴の目詰まりにもつながります。

また、ビタミン不足も肌トラブルの原因となるため注意が必要です。

毛孔性苔癬が気になる人は、食生活を見直すことが大切です。

緑黄色野菜をしっかり摂り、バランスの良い食生活を送ることで、肌にしっかりと栄養を行き届かせます。

睡眠をしっかり取る

睡眠時間をしっかり取ることで、成長ホルモンが多く分泌されます。

成長ホルモンは肌のターンオーバーを促してくるため、毛孔性苔癬の改善には良いのです。

ただし、睡眠は時間だけでなく質の良さも重要です。

就寝1~2時間くらい前までに、40℃前後のぬるめのお湯にゆっくり浸かってみましょう。

さらに就寝前の飲酒やスマホの操作は避けます。

ヨクイニンを使う

ハトムギの殻を除いたものが含まれるヨクイニンは、肌あれやイボに効果があるされ、皮膚科で処方されることがある漢方薬です。

ヨクイニンはドラッグストアなどでも市販されているので、処方箋なしでも購入できます。

ヨクイニンは漢方薬にありがちな、苦みや臭さはあまりないため飲みやすいです。

空腹時に飲むと吸収が良いとされています。

衣服にも気をつける

毛孔性苔癬で肌のブツブツが気になる人は、肌への密着度が高い衣服は避けることが望ましいです。

何故なら衣服で毛穴がふさがれてしまうため、古くなった角質がたまりやすくなるからです。

汗を吸わない素材の服も避けると良いでしょう。

綿や麻などの吸湿性の優れた生地を使用すると、汗を吸ってくれるので肌にはとても優しいのでおすすめです。

スキンケアと規則正しい生活習慣が大切

ここでは毛孔性苔癬の原因や改善方法について紹介しましたが、大切なのはスキンケアと規則正しい生活習慣です。

しかし肌トラブルに対しては、早く治したいと思いつい焦りがちになります。

ただし、今回紹介した毛孔性苔癬の改善方法は即効性があるものではありません。

焦らず継続して実行していくことがとても重要なのです。

この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)
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