青あざを伴う内出血に
血行を促進し、滞った血を流して治す
小林製薬は、打ち身による青あざを伴う内出血や腫れを改善する治療薬アットノン「アオキュア」を、2018年3月7日(水)から全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで新発売しました。
2種類の有効成分が血行を促進し、うっ血(滞った血)を取り除き、血行を促進することで、青あざを伴う内出血・腫れの症状を改善していきます。
打ち身あと=青あざに着目した「アオキュア」の効果や副作用、特徴などについて解説していきます。
【青あざを伴う内出血に】アオキュア
血行促進作用によって、皮ふの新陳代謝を促進させることで、気になる傷あと・やけどあとを改善する外用薬『アットノン』ブランドから、“打ち身あと(青あざ)”に着目した新製品が登場。
「アオキュア」は新処方で目立って気になる青あざを伴う内出血や腫れを集中的に治療する塗り薬です。
血行を促進し、滞った血を流すポリエチレンスルホン酸ナトリウムと、吸収促進作用のあるニコチン酸ベンジルエステルの2つの有効成分で、青あざを伴う内出血を改善します。
また、肌にとどまりやすいウォーターインオイルタイプの、油の中に水が分散したクリームが特徴です。
製品名
アットノン「アオキュア」(販売名:アオキュア)
効能・効果
外傷(打ち身、ねんざなど)による腫れ・内出血、やけど・けがによる傷跡、しもやけ、手指の角化、肩こり、筋肉痛
用法・用量
患部に適量を1日1~数回塗擦するか、またはガーゼなどにのばして貼付する
用法・用量に関連する注意
● 使用のつどキャップをしっかりしめること
● 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させること
● 目に入らないように注意すること。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗うこと。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けること
● 外用にのみ使用すること
● 薬剤塗擦後の患部をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わないこと
成分・分量(100g中)・働き
成分 | 分量 | 働き |
---|---|---|
ポリエチレンスルホン酸ナトリウム | 1g | うっ血(血が滞ること)をとり、血行を促進し、打ち身などによる青あざを伴う内出血を改善する |
ニコチン酸ベンジルエステル | 0.125g | 吸収促進作用があり、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムの働きを高める |
- 添加物
- グリセリン脂肪酸エステル、流動パラフィン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ベヘニルアルコール、グリセリン、エデト酸Na、パラベン
成分・分量に関連する注意
本剤の血行促進作用により、塗擦後約10分で皮ふが赤くなったり、温かく感じたりすることがありますが、1~2時間位でもとに戻ります
発売元
小林製薬株式会社
製造販売元
小林製薬株式会社
リスク区分
第2類医薬品
剤型・形状
クリーム剤
包装単位・メーカー希望小売価格
単品容量 | 希望小売価格(税抜) | JANコード |
---|---|---|
5g | 1,300円 | 4987072049693 |
青あざができる原因と対処法
青あざは、外部からのダメージ(打撲、摩擦など)によって毛細血管が破れ、皮下組織中に血液が広がり(内出血)、さらにその血液が一定の大きさで滞り(血の滞り)、滞った血液が肌表面に現れることで見られます。
一般的に、肌が薄い、血管が弱い、筋肉量が少ない、冷え性(血行不良)の方は青あざができやすく治りにくいとされ、男性よりも女性の方ができやすいと言われています。
「アオキュア」は、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムが血行を促進し、滞った血を流します。
さらに、吸収促進作用のあるニコチン酸ベンジルエステルによって、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムの働きを高め、青あざを伴う内出血・腫れを治療します。
青あざを早く治す方法とは?
青あざを早く治すためには、まず最初にぶつけた部分をすぐに氷や流水で冷やして、痛みや腫れ(炎症)を抑えるようにしましょう。
患部を冷やすことにより、内出血や炎症の広がりを最小限に抑えることが大切です。
※長時間冷やし過ぎると凍傷になる恐れがあるので、20分程度冷やしたら10分休憩をとるなどの工夫をしましょう。
患部を冷やすことでしっかりと炎症を抑え、症状が落ち着いてきたら「アオキュア」を使用して、血行を促してあげるのが治療の基本となります。
また、血行が良いときに「アオキュア」を塗ると、治療効果がさらに高まるので、お風呂上り直後のケアが効果的です。
ただし、ぶつけた部分に痛みや腫れが残っている場合は、なるべく入浴、飲酒、激しい運動を避けてください。
血行が良くなることで、かえって痛みや腫れが強くなる恐れがあります。
アオキュアの特徴
● 打ち身などによってできた、青あざを伴う内出血・腫れを治療する塗り薬です
● 効果的な2つの有効成分が血行を促進しながら、滞った血をとり、目立って気になる症状を改善します
● 肌に密着しやすく、患部にとどまるこだわりのクリーム基剤です
アオキュア開発の背景
様々な“あと”を治療する『アットノン』から、「打ち身あと」をケアする新製品が登場
気になる傷あと・やけどあとを治療する医薬品『アットノン』ブランドは、2011年の発売以来、順調に売上を伸ばし、2016年度にはブランド史上最多売上を更新しました。
そんな『アットノン』ブランドは、「傷あと」や「やけどあと」など、“あと”のイメージが強く、この度、つい出来てしまう「打ち身あと(青あざ)」に着目。
肌の露出が増えるこれからの季節、足や腕などに出来てしまった「打ち身あと(青あざを伴う内出血・腫れ)」を治療するアットノン「アオキュア」が新発売されました。
アットノン「アオキュア」は、小林製薬の「スキンケア医薬品」です
スキンケアでは解決できない肌トラブルを、薬だからできる治療効果で解決し健全な美肌にする医薬品を、スキンケア医薬品と位置づけています。
小林製薬のスキンケア医薬品は、有効成分と使い心地の両方にこだわり、あきらめていた肌の悩みを解決していきます。
アオキュアよりも効果が高い市販薬
「アオキュアを使っても効果を感じない!」「本当に効果があるのか不安…」という方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、従来の「アットノン」をリニューアルし、処方が強化された「アットノンEX」です。
「アットノンEX」は、従来のヘパリン類似物質(血行促進成分)に加え、グリチルリチン酸ニカリウム(抗炎症成分)とアラントイン(組織修復成分)を新たに配合しています。
有効成分のヘパリン類似物質には、「水分保持作用」「抗炎症作用」「血行促進作用」という3つの働きがあります。
そのため、青あざができてしまった部分に「アットノンEX(ヘパリン類似物質)」を塗ることで、「アオキュア」と同じ効果が期待できます。
さらに、グリチルリチン酸二カリウムが起きている炎症(内出血)を鎮め、アラントインが損傷した皮膚の組織修復を促し、青あざを目立たなくしていきます。
「アオキュア」よりも有効成分を多く含んでおり、青あざはもちろん、傷あと・やけどのあと、角化症などに優れた効果を発揮するので、市販薬の中でも特におすすめです。
使用上の注意
してはいけないこと(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
1.次の人は使用しないこと
出血しやすい又は出血が止まりにくい人
- 2.次の部位には使用しないこと
- ● 目や目の周囲、粘膜(例えば口腔、鼻腔、膣等)等
- ● 損傷皮ふ
- ● 湿疹・湿潤、かぶれ、ただれ
相談すること
- 1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
- ● 医師の治療を受けている人
- ● 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
- ● 患部が顔面や広範囲の人
2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
関係部位 | 症状 |
---|---|
皮ふ | 発疹・発赤、かゆみ、刺激感、痛み、熱感、ぴりぴり感 |
3.1~2週間位使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
アオキュアのよくある質問(Q&A)
- Q
- どのような医薬品ですか?
- A
- アオキュアは、うっ血(血の滞り)を取り除き、血行を促進することで、内出血や打ち身によるあざや腫れを改善する外用医薬品です。
- Q
- どのように効果を発揮しますか?
- A
- 青あざや内出血、打ち身部分のうっ血を取り除くことで、青あざなどをいつもより早く治ります。
- また、青あざなどができている間、肌を守ろうとメラニンが生成されるため、早く治さないと色素沈着のように跡となって残る可能性が高まります。
- アオキュアを使い青あざを早く治してあげることで、いつもより綺麗に治します。
- Q
- 有効成分の働きについて教えてください。
- A
- ポリエチレンスルホン酸ナトリウムがうっ血を取り除き、血行を促進することで、内出血や打ち身によるあざや腫れを改善します。
- さらに、吸収促進作用を持つニコチン酸ベンジルエステルの働きによって、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムの働きを高めてくれています。
- Q
- どのように使用しますか?(用法・用量)
- A
- アルミチューブのため、最初に使う時には、蓋の裏側のとがった部分でチューブの先端に穴を開けてからご使用を開始してください。
- チューブから適量を指先に取り出し、1日1~数回青あざや内出血、打ち身ができている部分にやさしく塗り広げてください。
- または、ガーゼなどに伸ばして貼付してください。
- Q
- 他の外用剤と併用してもよいですか?
- A
- アオキュアを塗布した部分に、他の外用剤を使用することは避けてください。
- 病院から他の処方薬をもらっている方は、使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
- Q
- 未開封なら、いつまで使用できますか?
- A
- 未開封の場合、製品に記載されている使用期限まで使用できます。
- Q
- どのように保管しますか?
- A
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しいところに保管してください。(キャップなどはしっかりしめてください)
- Q
- どのように廃棄しますか?
- A
- 容器の材質はアルミチューブです。キャップはプラスチック(PP)です。
- 各自治体の分別法に従って、廃棄してください。
- Q
- 妊娠中・授乳中に使用してもよいですか?
- A
- 妊娠中や授乳中にも使用できます。
- この時期はお肌が敏感になっています。
- かかりつけの医師にも相談するとより安心です。
- Q
- 子供が使用してもよいですか?(何歳から使えますか)
- A
- 7歳未満の子供は使用できません。
- 7歳以上の子供は、保護者の監督のもと、充分様子に注意しながら使用してください。
- 子供の肌は大人に比べて、デリケートです。
- また、異常を感じても適切に伝えることができない可能性があります。
- Q
- 誤って目に入ってしまったのですが、大丈夫ですか?
- A
- すぐに水又はぬるま湯でじゅうぶん洗い流してください。
- 異常(刺激感や充血など)が続くなど、症状がひどい場合は、製品を持って眼科医の診療を受けてください。
- Q
- 誤って口に入れてしまったのですが、大丈夫ですか?
- A
- 少量であれば、口をゆすぐ、口をぬぐうなどした後、水または牛乳などをとり様子をみてください。
- 異常が見られる場合や大量に飲み込んでしまった場合は、製品を持って医師の診察を受けてください。
アオキュアについてのまとめ
「アオキュア」は、つい出来てしまう“打ち身あと(青あざ)”に着目した『アットノン』ブランドの新製品です。
効果的な2種類の有効成分がうっ血(血の滞り)を取り除き、血行を促進することで、青あざを伴う内出血・腫れの症状を改善していきます。
青あざ(打ち身あと)は、机の角やドアにぶつけたり、人との衝突などといった、ちょっとした衝撃でも起こり得ます。
急いでいるときやふとした瞬間にどこかへぶつけてしまい、気づいたら青あざができている…、なんてことは私もしょっちゅう経験しています。
傷あと・やけどあと・ニキビ跡とは違って、色素沈着(シミ)が残ってしまう心配も少ないので、特に治療しなくても数日で自然治癒することがほとんどです。
そもそも「アオキュア」に限らず、薬を塗ったからといって、青あざをすぐに消すのは非常に困難です。
そのため、「わざわざアオキュアを使うまでもない」というのが正直なところですが、「青あざを一刻も早く消したい!」「色素沈着が残らないか不安…」と悩んでいる方も多いと思います。
そんなときに一番おすすめしたいのが、『アットノンEX』です。
従来のヘパリン類似物質に、抗炎症と組織修復作用をもつ2つの有効成分を新たに追加しており、計3種の有効成分が青あざ周辺の炎症を抑えるとともに、組織修復・皮ふのターンオーバーを促進して、青あざを目立たなくしていきます。
多くの市販薬がある中で、青あざ・傷あと・やけどあとなどに対して優れた効果を発揮し、さらに副作用が比較的起こりにくいという利点もあります。
しかも「アオキュア」の値段は、5gで1,300円(税抜)とかなり高いこともおすすめできない理由の一つに挙げられます。
処方強化(リニューアル)した「アットノンEX」でさえ、15gで1,300円(税抜)ということから、「アオキュア」の値段が高いのは一目瞭然です。
もし、「どうしてもアオキュアを試してみたい!」という方がいましたら、佐藤製薬から販売されている「ペリドール」を購入しましょう。
血行促進剤「ペリドール」は、筋肉をほぐし、スポーツなどによる筋肉痛に効果をあらわすクリームですが、実は「アオキュア」と同じ成分を同量配合しており、その値段はなんと20gで952円(税抜)なので断然お得です。
全部使わずに余ってしまった場合は、筋肉痛・肩こり、 手指の角化、しもやけなどの治療にも幅広く使用することができます。
したがって、よほどの理由がない限りは、「アットノンEX(効果重視)」か「ペリドール(価格重視)」のどちらかを選ぶことを強くおすすめします。
また、青あざがいつまでも治らなかったり、ぶつけたりした覚えがないのに青あざができていた場合は、必ず病院を受診しましょう。
もしかすると何らかの病気のサインかもしれません。
このような症状が見られたときには、決して自己判断はせずに、病院で精密な検査を受けるようにしましょう。