嵐・大野 智さんが出演しており、「アレグラ人」のCMでもお馴染み!
久光製薬の花粉やハウスダスト(室内塵)などによる鼻のアレルギー症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり)にすぐれた効果を発揮する「アレグラFX」が、2012年11月にスイッチOTC薬※になったため、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで購入できるようになりました。
実際に服用した感想(効果)や配合されている成分など、「アレグラFX」について解説していきます。
※スイッチOTC薬とは?
医師の判断でしか使用できなかった医療用医薬品を、調剤薬局や薬店・ドラッグストアなどで、処方箋がなくても購入できるようにしたものです。
ただし、要指導医薬品や第一類医薬品(一般用医薬品)に分類されるため、薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われる必要があります。
そのため、薬剤師が不在の場合は薬事法の規定により、要指導医薬品および第一類医薬品を購入することはできません。
【鼻みず!鼻づまり!くしゃみに!】アレグラFX
「アレグラFX」は、医療用と同じ成分(フェキソフェナジン塩酸塩)を、同用量配合した初めてのアレルギー専用鼻炎薬です。
[医療用医薬品としての実績]
「フェキソフェナジン塩酸塩」は、100カ国以上で販売※されているアレルギー性疾患治療剤です。
日本では2000年に医療用医薬品として発売され、2012年に市販薬として使われるようになりました。
※フェキソフェナジン塩酸塩配合の医薬品としての販売国数(2015年時点)
効能・効果
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和
くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
用法・用量
次の1回量を1日2回(朝夕)に水又はぬるま湯で服用する。
- 成人(15才以上):1回量/1錠
- 15才未満:×服用しないこと
成分・分量(2錠中/1日量)・働き
フェキソフェナジン塩酸塩:120mg
ヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和する。
添加物
結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、ヒプロメロース、ポビドン、酸化チタン、マクロゴール400、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄
包装単位・メーカー希望小売価格
- 14錠/1,314円(税抜)
- 28錠/1,886円(税抜)
アレグラFX 5つの特徴
[1日2回の服用で、24時間しっかり効く!]
症状を鎮めるだけでなく悪化も防ぐから、しっかり効きます。
「アレグラFX」は、第2世代抗ヒスタミン成分「フェキソフェナジン塩酸塩」を配合した鼻炎薬です。
1回1錠、1日2回、朝夕の服用で、24時間しっかりアレルギー症状を抑えます。
春や秋の花粉症だけでなく、ダニなどのハウスダストによる、鼻みず、鼻づまり、くしゃみにも効果があります。
「アレグラFX」は、アレルギーの原因となる物質(ヒスタミンなど)の作用を抑える抗ヒスタミン薬です。
第1世代の抗ヒスタミン薬が、出てしまった症状を抑制する作用を持つのに対し、第2世代の抗ヒスタミン薬は、出てしまった症状を鎮めるだけでなく、症状を引き起こす物質が体内に放出されないよう元から抑え、さらに症状の悪化も防いでくれます。
つまり、ヒスタミンなどの放出を抑制する「抗アレルギー作用」、 放出されたヒスタミンの作用を抑制する「抗ヒスタミン作用」、さらに刺激された炎症細胞の影響を抑制する「抗炎症作用」の3段構えの抑制作用によって、「アレグラFX」はしっかり効くのです。
[眠くなりにくい!]
鼻には効いて脳には入りにくいからです。
多くの鼻炎薬に入っている、アレルギー症状の原因物質ヒスタミンを抑える抗ヒスタミン成分は、脳に入ると、眠気を起こすことがあります。
「アレグラFX」は、脳に入りにくい抗ヒスタミン薬なので、アレルギー症状をしっかり抑えるのに、眠くなりにくいお薬です。
[集中力が低下しにくい!]
薬の成分が脳の活動を妨げにくいからです。
抗ヒスタミン薬の服用に際して特に気を付けたいのは、眠気のように自覚症状がなく、知らず知らずのうちに集中力や判断力、作業能率が低下する、「気づきにくい能力ダウン(インペアード・パフォーマンス)」です。
これは眠気とは違い、本人だけでなく周囲も気づきにくいものです。
「アレグラFX」は、脳に入りにくい抗ヒスタミン薬なので、アレルギー症状をしっかり抑えるのに、眠気やインペアードパフォーマンスのような能力ダウンを起こしにくいのです。
[口が渇きにくい!]
だ液分泌への影響が少ないからです。
抗ヒスタミン薬を服用すると、だ液の分泌が少なくなって、口が渇くことがあります。
「アレグラFX」は、第2世代の抗ヒスタミン薬のため、だ液分泌への影響が少なくなっています。
さらに、だ液の分泌を減らす副交感神経遮断薬(抗コリン薬)も配合されていないため、口が渇きにくいのです。
[空腹時にも飲める!]
朝夕1錠ずつ空腹時にも飲めるお薬です。
「アレグラFX」は朝夕2回、食前・食後を気にせず、空腹時にも服用できるアレルギー専用鼻炎薬です。
ワンポイント・アドバイス
[花粉のムズムズを感じたら、早めに対処!]
花粉症などのアレルギー症状は、放っておくと、重症化・慢性化することがあります。
症状を感じたら、早めに服用することが効果的です。
また、「アレグラFX」は、継続して服用※することで、さらに高い効果を得ることができます。
もちろん、症状がつらくなってからでもご使用いただけます。
※2週間を超えて服用する場合は、効果と副作用を確認するため、いったん医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
アレグラFXが第2類医薬品に引き下げ(リスク区分変更)
花粉症など鼻炎用内服薬の「フェキソフェナジン塩酸塩」(サノフィ:アレグラFX)を第2類医薬品に引き下げる案が了承されて、リスク区分が変更になりました。
「フェキソフェナジン塩酸塩」は、性器出血などの重篤な副作用が見られるが、いずれも典型的な副作用が多く安全性に問題がないと判断。
類薬の「ケトチンフェンフマル酸塩」(ザジテン)などと同様に、第2類に引き下げることが了承されました。
アレグラFX(一般用医薬品)の適正使用
「アレグラFX」の主成分である「フェキソフェナジン塩酸塩」は、医師によって処方される医療用医薬品として、15年以上の使用実績があり、比較的副作用が少なく、安全性が高いことから、一般用医薬品に転用されたお薬です。
発売から4年目の2016年11月1日、第2類医薬品に区分変更され、薬剤師に加え、登録販売者も販売可能になり、購入しやすくなりました。
「アレグラFX」は、医療用アレグラと同成分・同用量※を配合していますが、効能・効果が異なり、蕁麻疹や皮膚疾患への効能・効果はありません。
※フェキソフェナジン塩酸塩1錠あたり60mg配合
「アレグラFX」の効能・効果を正しく理解し、適正に服用して下さい。
使用上の注意
[してはいけないこと]
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります。)
1.次の人は服用しないでください。
- 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
- 15才未満の小児
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください。
- 他のアレルギー用薬(皮ふ疾患用薬、鼻炎用内服薬を含む)
- 抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、催眠鎮静薬等)
- 制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)
- エリスロマイシン
3.服用前後は飲酒しないでください。
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
(動物試験で乳汁中への移行が認められています。)
[相談すること]
1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
- 医師の治療を受けている人
- アレルギー性鼻炎か、かぜ等他の原因によるものかわからない人
- 気管支ぜんそく、アトピー性皮ふ炎等の他のアレルギー疾患の診断を受けたことがある人
- 鼻づまりの症状が強い人
- 妊婦又は妊娠していると思われる人
- 高齢者
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師又は薬剤師に相談してください。
[関係部位:症状]
- 皮ふ:のど・まぶた・口唇等のはれ、発疹、かゆみ、じんましん、皮ふが赤くなる
- 消化器:はきけ、嘔吐、腹痛、消化不良
- 精神神経系:しびれ感、頭痛、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、悪夢、睡眠障害
- 泌尿器:頻尿、排尿困難
- その他:動悸、味覚異常、浮腫、胸痛、呼吸困難、血圧上昇、月経異常
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
[症状の名称:症状]
- ショック(アナフィラキシー):服用後すぐに、皮ふのかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
- 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
- 無顆粒球症、白血球減少、好中球減少:突然の高熱、さむけ、のどの痛み等があらわれる。
3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強がみられた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談してください。
[症状]
- 口のかわき
- 便秘、下痢
- 眠気
アレグラFXについてのまとめ
「アレグラFX」は、副作用(特に眠気)が生じにくいので、非常に使いやすいですが…
その反面、効果が弱いと使った感じ思います。
パブロンやコンタック等のほとんどの鼻炎薬には、眠気が出やすいデメリットもありますが、花粉症などの症状をおさえる効果は非常に強力なので、症状がつらい方は「アレグラFX」よりもオススメです。
- 症状があまりつらくない:「アレグラFX」
- 症状がつらい、きつい:パブロン、コンタックなど
上記のような感じで、症状に合わせて服用する薬を変更すれば、つらい花粉症のシーズンでも快適に過ごせるかもしれません。
ただし、「アレグラFX」に関しては、花粉が飛び始める前から服用するなど、服用の方法も異なるため注意が必要です。
なんだかんだ言っても!
実際は個人差でかなり変動すると思うので、自分に合う薬を見つけて飲むことが一番です。
※2016年11月1日(火)に、第一類医薬品から「第二類医薬品」にリスク区分が変更されたため、薬剤師が不在でも購入できるようになりました!!
春の花粉以外にも、秋花粉などでお困りの方や普段からアレグラを服用している方は特に必見です!