【オシリア】を徹底解説!

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

オシリア

小林製薬の肛門のぶり返すきれ痔などによるかゆみ・痛みを元から鎮める治療薬「オシリア」が2014年4月3日(木)から全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されています。

オシリア」の効能・効果や配合されている成分などについて解説していきます。

目次

【肛門のぶり返すかゆみ、痛みに】オシリア

オシリア」は、肛門のぶり返すきれ痔などによるかゆみ・痛みを元から鎮める治療薬です。

ヒドロコルチゾン酢酸エステル(ステロイド剤)がかゆみの原因である肛門の炎症を抑え、局所麻酔剤と抗ヒスタミン成分がかゆみを素早くおさえることで、かゆみの原因を元から鎮めていきます。

塗った直後すぐにかゆみが鎮まり、しばらく使い続けることで、かゆみがぶり返しにくくなっていきます。

また、殺菌剤が患部を殺菌し、細菌の感染を防ぐことで、患部を清潔に保ちます。

オシリア発売の背景

温水によって肛門を洗浄する機能を持つ温水便座は現在多くの家庭に普及しています。

しかし、頻回な使用によりおしりを洗いすぎることによって、皮膚の油分が流され乾燥し、バリア機能が低下することで様々な刺激で切れたり傷ついたりして、肛門周囲のかゆみや炎症を引き起こすことがあります。

かゆみの対処法として「シャワーやお風呂などで丁寧に洗った」「シャワートイレを使った」という回答が多いものの、「いったん鎮まってもすぐにまたかゆみが起きる」「根本的に治らない」「原因にあった正しい方法か分からない」など、対処に満足できていない方が多いことが明らかになりました。

そこで今回、肛門のぶり返すきれ痔などによるかゆみ・痛みを元から鎮める治療薬オシリア」が発売されました。

効能・効果

きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和および消毒

用法・用量

適量をとり、肛門部に塗布する。

なお、1日3回まで使用できる。

成分・分量(100g中)・働き

ヒドロコルチゾン酢酸エステル:0.5g

炎症をおさえ、かゆみ・はれ・出血を鎮める。

ジフェンヒドラミン塩酸塩:1.0g

かゆみの発生を抑える。

リドカイン:3.0g

知覚神経を麻痺させ、痛み・かゆみを緩和する。

イソプロピルメチルフェノール:0.1g

患部を殺菌し、細菌の感染を防ぐ。

トコフェロール酢酸エステル:3.0g

新陳代謝を高め、皮ふの生理機能を改善する。

添加物

ワセリン、ゲル化炭化水素、マイクロクリスタリンワックス、ベヘニルアルコール、サラシミツロウ、ラノリンアルコール、プロピレングリコール、ミリスチン酸イソプロピル、BHT、ポリソルベート80、セスキオレイン酸ソルビタン

剤型・形状

ステロイド性の軟膏剤

包装単位・メーカー希望小売価格

10g/900円(税抜)

オシリアの特長

かゆみを素早くしずめる即効性!

きれ痔などによるかゆみ・はれ・痛みのための軟膏です。

湿疹や炎症などの症状を抑える即効性!

ヒドロコルチゾン酢酸エステルがトラブルの原因である炎症を抑え、肛門のかゆみ・はれを鎮めます。

掻き傷、傷ついた皮膚の治癒

リドカインおよびジフェンヒドラミン塩酸塩が、肛門のしつこいかゆみを素早く抑えます。

患部を清潔に保つ

べたつきの少ない使用感です。

オシリアのこだわり

こだわり1

抗炎症成分と局所麻酔成分基準内最大量配合

こだわり2

有効成分の浸透性にこだわった液滴分散型軟膏

有効成分であるステロイド剤は、溶けにくく、浸透しづらいのですが、オシリアは、ステロイド剤をあらかじめ溶剤に溶かした後に軟膏にする液滴分散型軟膏にすることで、浸透性にこだわりました。

使い方のポイント

トイレットペーパーに取って塗ってもOK!

洗えば洗うほど悪化する?!肛門のかゆみの悪循環

さまざまな刺激による悪循環に要注意。

肛門部の皮膚に存在する知覚神経に、物理的・化学的な刺激が加わることで、かゆみが生じます。

本来、健康な皮膚には、外から異物が進入するのを防ぎ、体の水分が蒸散するのを防ぐ「バリア機能」があります。

しかし、かゆみを対処するために石鹸やお湯で洗いすぎると、その「バリア機能」が破壊されてしまいます

その結果、ガサガサになった皮膚はかゆみを増し、さらにひどい炎症を招いてしまいます。

また、今まで以上に刺激に弱くなり、細菌・真菌の繁殖やアレルゲン・刺激の影響を受けてしまうかゆみの悪循環が始まります

肛門のかゆみの悪循環

1.雑菌・掻く

表皮]2.炎症・刺激(皮膚の乾燥、洗いすぎによる刺激)※

真皮]3.肥満細胞からかゆみ物質

4.神経に届くかゆい・・・!

表皮]2.炎症・刺激(皮膚の乾燥、洗いすぎによる刺激)※

かゆみの原因となる主な刺激

便の付着などの不潔状態

通常の皮膚は、弱酸性です。

しかし、便の付着などで不潔状態になると、皮膚がアルカリ性に傾いてしまい、これが刺激となってかゆみが生じることがあります。

洗いすぎ、拭きすぎ

過度な洗浄による刺激、さらには油膜や正常な皮膚まで洗い流してしまうことによる「バリア機能」の低下により、かゆみの頻度やつらさが増すことがあります。

刺激のある食べものの摂取

食事に含まれている刺激物質が、排便の際に付着して刺激となり、かゆみが生じることがあります。

コーヒー・紅茶などのカフェイン類、アルコール、唐辛子などの食べ過ぎが原因となります。

きれ痔、いぼ痔などの症状

きれ痔やいぼ痔を発症した際に腸内から漏れ出した粘液や、排便時に切れた傷からの血液などが、皮膚に付着することで刺激となり、かゆみが生じることがあります。

オシリアで肛門のかゆみを元から対処

肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)」は、掻いたり洗いすぎると悪化してしまいます。

つらくて皮膚を刺激してしまう前に、すばやくかゆみを鎮め、元から対処しましょう。

肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)とは?

肛門掻痒症は、肛門周辺の皮膚がかゆくなる病気の総称です。

肛門がムレやすい座り仕事や、温水洗浄便座の普及によるおしりの洗いすぎにより、近年増えてきている病気のひとつです。

かゆくて我慢できないのですが、病気だと自覚されていないケースが多いです。

オシリアを使用した方の声

  • ベタつかず使いやすい
  • 価格が手ごろ
  • ニオイがなくて良い
  • 恥ずかしくて病院に行きたくないので…
  • このような商品が欲しかった!

約90%の方が「満足」と回答しています!

オシリアの強さ(ランク)

ステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬は、薬ごとにそれぞれ強さでランク付けされています。

強さのランクは、5段階(I群~V群)に分類されます。

  • I群:strongest/最強
  • II群:very strong/非常に強力
  • III群:strong/強力
  • IV群:medium/中程度
  • V群:weak/弱い

オシリア」に配合されているヒドロコルチゾン酢酸エステルは、V群に入ります。

使用上の注意

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)

1.次の人は使用しないこと

患部が化膿している人

2.長期連用しないこと

相談すること

1.次の人は使用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談すること

  • 医師の治療を受けている人
  • 妊婦または妊娠していると思われる人
  • 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人

2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談すること

関係部位:症状

  • 皮ふ:発疹・発赤、かゆみ、はれ
  • その他:刺激感、化膿

3.10日間くらい使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談すること

オシリアのよくある質問(Q&A

【Q】何日間、使い続ければいいの?

A】10日間ぐらい使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

オシリアについてのまとめ

「オシリア」に配合されている「5つの有効成分」が、肛門(きれ痔・さけ痔・いぼ痔)のぶり返すかゆみ・痛みに効く治療薬です。

かゆみ・痛みの原因である炎症を鎮めて、つらいかゆみなどの症状も抑えながら、皮膚を正常な状態に導きます。

ヒドロコルチゾン酢酸エステル(ステロイド剤)を配合しているので、患部の炎症にすぐれた効果を発揮してくれます。

また、抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)や局所麻酔成分(リドカイン)の「かゆみを止める成分」が2種類も配合されているため、つらいかゆみを素早く抑えます。

さらに、殺菌作用を持つ成分(イソプロピルメチルフェノール)が細菌の感染を防ぎ、患部を清潔な状態に保ち、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)が血行を促進し、皮ふの代謝を高めることで、皮ふの生理機能を改善します。

「オシリア」の位置付けとしては、痔の治療薬でも特に有名な「ボラギノールA軟膏」と同じような感じですね。

「ボラギノールA軟膏」との違いは、傷の治りを助け、組織を修復する「アラントイン(組織修復成分)」が「オシリア」に配合されていないことです。

しかし、「ボラギノールA軟膏」には、かゆみを止める成分「ジフェンヒドラミン塩酸塩」や殺菌作用を持つ成分「イソプロピルメチルフェノール」が配合されていません。

さらに、それぞれに配合されている「ステロイド成分」も異なっています。

どちらもステロイド成分の強さ(ランク)は「V群/弱い」に分類される成分なので、強さはあまり変わらないと考えられます。

どちらの方が優れているのか(良いのか)、一概には言えませんが、かゆみがひどい症状には「オシリア」が適しており、傷(患部)がひどい症状には「ボラギノールA軟膏」が適していると思います。

この辺りの判断に関しては、なかなか難しいので、患部の症状に合わせて「その都度相談すること」が望ましいです。

また、すぐれた「5つの有効成分」を配合している「オシリア」は、肛門のかゆみ、痛みだけでなく、様々な肌トラブルに対しても効果を発揮してくれます。

例えば、「湿疹」や「じんましん」などのつらい肌トラブル(症状)にも効き目があります。

特にステロイドを配合しているので、炎症を抑える効果が非常に高く、湿疹や皮膚炎などに効果を発揮して、患部のつらい症状を和らげます。

そのため、身体(お腹・背中・太ももなど)にも問題なく使用することができるので、何かと便利な医薬品だと思います。

10日間ほど使用しても症状が治らない(悪化した)場合は、早めに専門医を受診して適切な処置を受けましょう。

「オシリア」には、ニキビ治療薬にもよく用いられており、殺菌作用を持つ成分「イソプロピルメチルフェノール」が配合されています。

しかし、ヒドロコルチゾン酢酸エステル(ステロイド成分)は、ニキビとの相性が悪く、ニキビを治療するために「ステロイド成分を使用する※」ことは避けた方が良いです。

※基本的に、ステロイド成分をニキビの治療に使用することはありません。

ステロイド成分には、炎症を抑える優れた効果を持つので、「赤ニキビ」などの「赤み」に関しては、改善する効果があります。

「赤み」は改善されると思いますが、ステロイドが免疫にはたらきかけてしまうことで、ニキビの原因である「アクネ菌」などを増殖する危険もあります。

その結果、ニキビが「悪化してしまった」ということもあるので、ニキビに対して「オシリア」を使用することは、やめた方が良いと思います。

きちんとニキビ専用の治療薬を使用して治すことが重要です。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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