【パブロン鼻炎速溶錠】を徹底解説!

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この解説記事は登録販売者の監修の下、制作しています。
(監修:ひかり薬局編集長、登録販売者)

パブロン鼻炎速溶錠

大正製薬の急な鼻炎症状に優れた効果を発揮する塩酸プソイドエフェドリンを配合した速溶タイプの鼻炎薬「パブロン鼻炎速溶錠」が2015年11月2日(月)から全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されています。

実際に服用した感想(効果)や配合されている成分など、「パブロン鼻炎速溶錠」について解説していきます。

目次

【水なしでも口内ですばやく溶ける鼻炎錠】パブロン鼻炎速溶錠

パブロン鼻炎速溶錠」は、水なしで服用でき、お口の中でスーッと溶ける速溶タイプで、4つの有効成分が、起こってしまったつらい鼻炎症状に優れた効果を発揮する鼻炎薬です。

水なしでも服用できるため、外出先での急な鼻炎症状でも場所を選ばずすぐに服用が可能です。

また、7才から服用できるので、錠剤が苦手なお子様やお年寄りにもおすすめです。

ミントの爽やかな清涼感がのどから鼻へスーッと通り抜け、鼻炎薬に期待される「効き目」「溶ける早さ」を追求した新たな鼻炎薬です。

効能・効果

急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和

くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重(頭が重い)

用法・用量

次の量をかむか、口中で溶かして服用してください。

ただし、服用間隔は4時間以上おいてください。

年令 1回量 1日服用回数 服用間隔
15才以上 2錠 1日3回 4時間以上
7~14才 1錠 1日3回 4時間以上
7才未満 ×服用しないこと

成分・分量(2錠中)・働き

塩酸プソイドエフェドリン:60mg

血管収縮作用により、鼻粘膜の充血・はれを抑制し、鼻づまりを改善する。

マレイン酸カルビノキサミン:4mg

抗ヒスタミン作用により、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりをおさえる。

ベラドンナ総アルカロイド:0.2mg

分泌抑制作用により、鼻みずをおさえ、なみだ目を改善する。

無水カフェイン:50mg

鼻炎に伴う頭重感をやわらげる。

添加物

無水ケイ酸、トウモロコシデンプン、粉糖、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、スクラロース、ハッカ油、l-メントール、ステアリン酸Ca、香料、オクテニルコハク酸デンプンNa

製造販売元

大正製薬株式会社

リスク区分

指定第2類医薬品

剤型・形状

水なしでも口内ですばやく溶ける速溶錠

包装単位・メーカー希望小売価格

  • 24錠/980円(税抜)
  • 48錠/1,780円(税抜)

パブロン鼻炎速溶錠の特長

優れた崩壊性を実現

錠剤の上から水滴を一定速度で落とし続け、錠剤が溶けていく様子を対象品と比較

大正製薬の独自技術を用いて、優れた崩壊性を実現しました。

水なしでも口内ですばやく溶ける速溶タイプで、外出先での急な鼻炎症状でもすぐに服用できます。

4つの有効成分がつらい鼻炎症状を鎮める

4つの有効成分が、起こってしまったつらい鼻炎症状を鎮めます。

  1. 血管収縮薬:塩酸プソイドエフェドリン
    鼻粘膜の充血・はれを抑制し、鼻づまりを改善します。
  2. 抗ヒスタミン薬:マレイン酸カルビノキサミン
    くしゃみ、鼻みず、鼻づまりを抑えます。
  3. 分泌抑制薬:ベラドンナ総アルカロイド
    鼻みずをおさえ、なみだ目を改善します。
  4. 中枢神経興奮薬:無水カフェイン
    鼻炎に伴う頭重感を和らげます。

7才のお子様から大人まで服用出来る

7才のお子様から大人まで服用出来ます。

錠剤が苦手なお子様(7才以上)やお年寄りにもおすすめです。

清涼感が広がるメントール風味

ミントの爽やかな清涼感が、のどから鼻へスーッと広がります。

鼻炎薬に期待される「効き目」「溶ける早さ」を追求した新たな鼻炎薬です。

パブロン鼻炎カプセルSαとの違い

パブロン鼻炎カプセルSα

パブロン鼻炎カプセルSαパブロン鼻炎速溶錠の効能・効果、成分・分量、用法・用量など、製品の違いを比較してみました。

パブロン鼻炎カプセルSαの効能・効果

急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和

くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重(頭が重い)

パブロン鼻炎カプセルSαパブロン鼻炎速溶錠の効能・効果はどちらも同じです。

急性鼻炎やアレルギー性鼻炎などの諸症状の緩和に効果を発揮します。

パブロン鼻炎カプセルSαの成分・分量(2錠中)

成分 分量(2カプセル中)
塩酸プソイドエフェドリン 60mg
マレイン酸カルビノキサミン 6mg
ベラドンナ総アルカロイド 0.2mg
無水カフェイン 50mg
添加物
メタケイ酸アルミン酸Mg、白糖、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、セルロース、タルク、アンモニオアルキルメタクリレートコポリマー、ステアリルアルコール、トリオレイン酸ソルビタン、黄色5号、ゼラチン、ラウリル硫酸Na

パブロン鼻炎カプセルSαパブロン鼻炎速溶錠の成分はどちらも同じです。

4つの有効成分が、起こってしまったつらい鼻炎症状を鎮めます。

2つの製品の成分量を比べると、パブロン鼻炎カプセルSαにはくしゃみ、鼻みず、鼻づまりを抑える抗ヒスタミン成分「マレイン酸カルビノキサミン」が6mg(1回量/2カプセル中)配合されているので、パブロン鼻炎速溶錠よりも“2mg”多く含んでいます。

したがって、パブロン鼻炎カプセルSαの方がくしゃみ、鼻みず、鼻づまりを抑える効き目が“多少強い”と考えられます。

パブロン鼻炎カプセルSαの用法・用量

年令 1回量 1日服用回数 服用間隔
15才以上 2カプセル 1日2回 12時間ごと
15才未満 ×服用しないこと

パブロン鼻炎カプセルSαは、1日2回(朝・夕)、1回2カプセルの服用で、効き目が長く続く持続性鼻炎治療薬です。

そのため、飲み忘れてしまうことも少なく、昼間に出かける予定があっても、薬を持ち歩く必要がありません。

パブロン鼻炎速溶錠は、水なしでも服用できる速溶タイプの鼻炎薬なので、いつでもどこでも手軽に使用できます。

さらに、わずか10秒ほどで口の中ですばやく溶けて、効果がすぐにあらわれます。

鼻炎症状が起こったときに外出先で服用したり、薬を持ち歩くのであればパブロン鼻炎速溶錠の方が適しており、1日2回(朝・夕)飲むようにしたいときはパブロン鼻炎カプセルSαが適しています。

ただし、パブロン鼻炎カプセルSαの用法・用量はパブロン鼻炎速溶錠大きく異なり、“15才未満”は服用することができません。

パブロン鼻炎速溶錠は、“7才以上”のお子様から服用できるので、幅広い年齢層に対応しています。

使用上の注意

してはいけないこと

守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります

1.次の人は服用しないでください

  • 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
  • 次の症状(前立腺肥大による排尿困難)のある人。
  • 次の診断(高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病)を受けた人。

2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください

他の鼻炎用内服薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)、塩酸プソイドエフェドリン又は硫酸プソイドエフェドリンを含有する内服薬、胃腸鎮痛鎮痙薬

3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください

(眠気や目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれることがあります)

4.長期連用しないでください

相談すること

1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

  • 医師の治療を受けている人。
  • 妊婦又は妊娠していると思われる人。
  • 授乳中の人。
  • 高齢者。
  • 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
  • かぜ薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬等により、不眠、めまい、脱力感、震え、動悸を起こしたことがある人。
  • 次の症状(高熱、排尿困難)のある人。
  • 次の診断(緑内障、腎臓病)を受けた人。
  • モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人。
    (セレギリン塩酸塩は、パーキンソン病の治療に用いられます)

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

関係部位 症状
皮膚 発疹・発赤、かゆみ
消化器 吐き気・嘔吐、食欲不振
精神神経系 めまい、不眠、神経過敏、頭痛、けいれん
泌尿器 排尿困難
その他 顔のほてり、異常なまぶしさ

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

症状の名称 症状
急性汎発性発疹性膿疱症 高熱、皮膚の広範囲の発疹・発赤、赤くなった皮膚上に小さなブツブツ(小膿疱)が出る、全身がだるい、食欲がない等が持続したり、急激に悪化する。

3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強がみられた場合には、服用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

症状
口のかわき、眠気、便秘、目のかすみ

4.5~6日間服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、製品の添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

パブロン鼻炎速溶錠についてのまとめ

「パブロン鼻炎速溶錠」は、水なしで服用でき、口の中でスーッと溶ける速溶タイプの鼻炎薬です。

4つの有効成分が、起こってしまったつらい鼻炎症状に優れた効果を発揮します。

一般的な鼻炎内服薬は、水又はぬるま湯で服用する必要があり、用法・用量にもそのように記載してあることがほとんどです。

「パブロン鼻炎速溶錠」は、水なしでも服用できるので、花粉の季節やカバンやポーチの中に入れて持ち歩けば、外出先での急な鼻炎症状が起こっても場所を選ばず、いつでもすぐに服用できます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)が悪化してしまい、症状がひどくなったときに「パブロン鼻炎速溶錠」を服用してみました。

水なしでそのまま飲みましたが、口の中に入れるとすぐに溶け始めて、数秒経った頃には溶けてなくなりました。

また、水なしで「パブロン鼻炎速溶錠」を飲んだときに“味がまずくないか”不安でしたが、すっきりとした涼しい味わい(ミント味)なので、まずいと感じることはありませんでした。

ミンティアやフリスクなど、清涼菓子の味(爽快感)と似たような感じだと思うので、苦手な方には向いていないかもしれません。

服用してから“10分~15分”ほど※で効果があらわれ、鼻水やくしゃみなどのつらい鼻炎症状をすばやく鎮めてくれました。

効き目の持続時間は“8時間”ほど※続いてくれたので、服用する回数を“1日2回”に調整して飲むようにしました。

※効き目があらわれるまでの時間や持続時間は、体質や相性などによって個人差があるので、感じ方が大きく異なります。

しかも、「パブロン鼻炎速溶錠」は“通年性アレルギー性鼻炎”や“鼻風邪”などのくしゃみ、鼻水、鼻づまりにも効果を発揮するので、幅広い用途に応じて活躍してくれる鼻炎薬です。

清涼菓子のような「パブロン鼻炎速溶錠」ですが、配合されている成分量は他の鼻炎薬と比較してもほとんど変わりません。

くしゃみ・鼻水を抑えるために「抗ヒスタミン成分」や「抗コリン成分」が配合されており、これらの成分が“眠気”を誘発します。

したがって、服用後に眠気の副作用が起こることがあります。

私が服用したときは、あまり眠気を感じることはありませんでしたが、寝る前に飲むと寝つきが良くなる感じがします。

動いていれば眠くなりにくく、デスクワークや学校の授業など、じっとしているときは眠くなりやすいと思います。

特に車の運転や機械操作などを行う場合は、「パブロン鼻炎速溶錠」の服用は避けることが望ましいです。

症状が悪化した状態が続いてしまうと、症状を治す(良くなる)までに時間がかかってしまったり、さらにひどくなる可能性も考えられます。

そのため、鼻炎症状がひどい(悪化した)ときは、早めに耳鼻科や内科などの専門医を受診して、適切な治療を受けましょう。

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この記事を書いた人

2011年10月に登録販売者を取得。現在、某ドラッグストアで店長として勤務しており、お客様に対して市販薬の効果効能・副作用を説明しています。また、当ブログの編集長を務め、医薬品のプロとして正しい情報提供のために、すべての記事で監修を行なっています。

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