グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(GSK CHJ)は、医療用の抗ヘルペスウイルス成分アシクロビルを配合した、口唇ヘルペスの再発治療薬「アクチビア」を、2007年10月9日(火)から全国の薬局・薬店、ドラッグストアなどで発売しました。
「アクチビア」の効果や特徴、副作用などについて解説していきます。
【口唇ヘルペスにスッと浸透して治す】アクチビア
「アクチビア」は、抗ウイルス成分アシクロビルを含有する口唇ヘルペスの再発治療薬です。
アシクロビルは口唇ヘルペスを起こすウイルスに直接作用し、症状を改善します。
口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染が原因で発症します。
このウイルスは、一度感染すると症状がおさまっても体内に潜み続け、かぜ、発熱、ストレス、疲労、紫外線などがきっかけで再発します。
ピリピリ、チクチクなどの違和感を覚えたらすぐに塗布することをおすすめします。
製品名
アクチビア軟膏
効能・効果
口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)
口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染によって起こる疾患です。
一度感染すると、ヘルペスの症状がおさまってもウイルスはいなくなったわけではなく、神経細胞にじっと潜んでいます。
かぜ、ストレス、疲労などにより体調が悪くなったような時に再び、ピリピリ、チクチクといった前駆症状(再発のきざし)に引きつづき、赤く腫れ、水ぶくれができてきます。
このように、潜んでいたウイルスが何かのきっかけで暴れだすことを再発と言います。
用法・用量
1日3~5回、適量を患部に塗布する。(唇やそのまわりにピリピリ、チクチクなどの違和感を覚えたら、すぐに塗布する)
- ピリピリ、チクチクといった感覚は、口唇ヘルペスの再発のきざしです。このような再発の初期から使用してください。
- 使用時期は、毎食後、就寝前などの使用が目安です。
- 家族で初めて発症したと思われる人が誤って使用しないよう、十分注意してください。
- <用法・用量に関連する注意>
- 定められた用法・用量を厳守してください。
- 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
- 目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
- 外用のみに使用してください。
- 口に入っても害はありませんが、なるべく口に入れたり、なめたりしないでください。
成分・含量(1g中)・作用
成分 | 含量 | 作用 |
---|---|---|
アシクロビル | 50mg | ヘルペスウイルスの増殖をおさえる。 |
- 添加物
- マクロゴール
製造販売元
グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社
リスク区分
第1類医薬品
剤型・形状
白色の軟膏で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
価格・内容量
価格 | 内容量 | JANコード |
---|---|---|
1,100円(税抜) | 2g | 4987246601337 |
アクチビアの特徴
POINT1
- 有効成分アシクロビル(抗ウイルス成分)が、ウイルスに直接作用!
- 抗ウイルス成分アシクロビルはウイルスに直接作用し、口唇ヘルペスに効果がある成分として認められています。
POINT2
- マクロゴールが肌への負担を和らげる!
- アクチビアには、皮ふの保湿及び保護の作用をもつマクロゴールが添加物として配合されています。
- 患部を保護し、かさぶたにうるおいを与え、皮ふをなめらかにすることによりひび割れを防ぎ、肌への負担を和らげます。
アクチビアの使用方法
アクチビアは、以下の手順でご利用ください。
- 手順1
- まず手をよく洗います。
- 手順2
- 軟膏を指の腹に押し出してください。
- 手順3
- 鏡を見ながら、患部の表面が覆いつくされる程度の量を患部に均一に塗布します。
用法・用量に従い、1日3~5回、毎食後や就寝前などの塗りやすいタイミングに合わせて、塗布することをおすすめします。
※1日1回の塗布では食事等で薬剤が取れてしまい、十分な効果が得られない場合があります。
※口の中に入っても害はありませんが、なるべく口の中に入れたり、なめたりしないでください。塗布した後に食事や飲食をすると、薬剤がはがれて効果が低下する可能性があります。食事や飲食の後にアクチビアを塗ることをおすすめします。
使用上の注意
- [ してはいけないこと ]
- (守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
1.次の人は使用しないでください
- 初めて発症したと思われる人、患部が広範囲の人。(初めて発症した場合は症状がひどくなる可能性があり、患部が広範囲に及ぶ場合は重症ですので、医師の治療を受けてください)
- 本剤、本剤の成分又はバラシクロビル塩酸塩製剤によりアレルギー症状を起こしたことがある人。(本剤の使用により再びアレルギー症状を起こす可能性があります)
- 6歳未満の乳幼児。(乳幼児の場合、初めて感染した可能性が高いと考えられます)
2.次の部位には使用しないでください
- 目や目の周囲。(目に入って刺激を起こす可能性があります)
- 唇とそのまわりをのぞく部位。(口唇ヘルペスは唇及びその周囲にできるものです)
[ 相談すること ]
1.次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください
- 医師の治療を受けている人。(医師から処方されている薬に影響したり、本剤と同じ薬を使用している可能性もあります)
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。(薬の使用には慎重を期し、専門医に相談して指示を受ける必要があります)
- 授乳中の人。(同じ成分の医療用の内服薬で、乳汁への移行が確認されています)
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。(薬などでアレルギーを起こした人は、本剤でも起こる可能性があります)
- 湿潤やただれがひどい人。(症状がひどい場合は専門医に相談して指示を受ける必要があります)
- アトピー性皮膚炎の人。(重症化する可能性がありますので専門医に相談して指示を受ける必要があります)
2.使用後、次の症状が現れた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに使用を中止し、製品の説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
関係部位 | 症状 |
---|---|
皮膚 | 発疹・発赤、はれ、かゆみ、かぶれ、刺激感、疼痛、乾燥、灼熱感、落屑(フケ、アカのような皮膚のはがれ)、じんましん |
(本剤によるアレルギー症状であるか、本剤の薬理作用が強くあらわれたものであると考えられ、このような場合、同じ薬を続けて使用すると症状がさらに悪化するおそれがあります)
3.5日間位使用しても症状がよくならない場合、又はひどくなる場合は使用を中止して、製品の説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。(5日間位使用しても症状の改善がみられないときは、症状が重いか他の疾病によるものと考えられます。)
アクチビアの使用・副作用に関する質問(Q&A)
- Q アクチビア(アシクロビル)で、単純ヘルペスウイルスは消失するのですか?
- アクチビアの有効成分アシクロビルは、ヘルペスウイルスの遺伝子に働いてウイルスの増殖を抑え、症状を改善する働きがあります。
- しかしながら、神経節にひそんで増殖していないウイルスに対しては効果がありませんので、体内のヘルペスウイルスを完全に消失させる効果はありません。
- Q アクチビア(アシクロビル)は、単純ヘルペスウイルスに感染していない細胞にも影響がありますか?
- ヘルペスウイルスに感染していない細胞では、アシクロビルの作用は発揮されません。
- ウイルスに感染していない細胞に対する影響はほとんどないと考えられます。
- Q アクチビア(アシクロビル)は、全身への影響はありますか?
- 健康成人の正常皮ふの場合、アシクロビルが皮ふ吸収されることはほとんどありません。
- したがって、全身への影響は少ないと考えられます。
- Q 以前にも同様の症状がありました。口唇ヘルペスだと思いますが、アクチビアを使用してもいいですか?
- 過去に、医師により、口唇ヘルペスだと診断され、治療(処置、投薬など)したことがある方であれば、アクチビアを使用できます。
- しかしながら、過去に医師の診断・治療を受けていない方は、同様の症状が発現したとしても、まず医師の診断・治療を受けてください。
- Q 口唇ヘルペス以外のヘルペス症状にも使えますか?
- アクチビアの効能は「口唇ヘルペスの再発」です。
- 口唇ヘルペス以外のヘルペス症状には使えません。
- 口唇ヘルペスは、唇及びその周辺にできるもので、唇とそのまわりをのぞく部位には使用しないでください。
- Q 口唇ヘルペスの再発を予防するためにアクチビアを使用できますか?
- アクチビアを予防的に使用することはできません。
- アクチビアの有効成分アシクロビルは、ヘルペスウイルスの遺伝子に働いてウイルスの増殖を抑えるため、口唇ヘルペスのきざし、あるいは、口唇ヘルペスの症状が認められない時期に使用しても、口唇ヘルペスの再発を予防することはできません。
- Q 口唇ヘルペスになっていても、アクチビアを使ってはいけないときはありますか?
- 次の場合は、症状が重度であったり、今後重症化する可能性がありますので、必ず医師の診断・治療を受けてください。
- 初めて発症したと思われる
- 患部が広範囲である
- 水ぶくれが大きい(小豆大)
- 頭痛を伴っている
- 疼痛がひどい
- アシクロビル又は塩酸バラシクロビル製剤にアレルギー症状を起こしたことがある
- 使用者が6歳未満の乳幼児である
- 患部が目や目の周囲であるか、あるいは、唇とそのまわりを除く部位である
- また、次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください。
- 医師の治療を受けている人
- 妊婦又は妊娠していると思われる人
- 授乳中の人
- 本人又は家族がアレルギー体質の人
- 薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人
- 湿潤やただれがひどい人
- アトピー性皮膚炎の人
- Q アクチビアを使用して、好ましくない症状(副作用)が現れた場合にはどのようにすればよいですか?
- 次の場合は、直ちに使用を中止し、アクチビアの説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
使用後、次の症状が現れた場合 |
---|
発疹・発赤、はれ、かゆみ、かぶれ、刺激感、疼痛、乾燥、灼熱感、落屑(フケ、アカのような皮ふのはがれ)、じんましん |
また、上記の症状以外にも、アクチビアを使用して、いつもと違った症状が現れた場合には、説明文書を持って、医師の診断・治療を受けてください。
- Q 塗ったあと食事や飲食の際に、口の中に入っても害はないですか?
- 口の中に入っても害はありませんが、なるべく口の中に入れたり、なめたりしないでください。
- 塗布した後に食事や飲食をすると、薬剤がはがれて効果が低下する可能性があります。
- 食事や飲食の後にアクチビアを塗ることをおすすめします。
- Q 口の中に塗っても大丈夫ですか?
- アクチビアは、「口唇ヘルペスの再発」のための治療薬です。
- 唇やそのまわりに塗るお薬ですので、口の中に使えません。
繰り返す“ピリピリ、ムズムズ”にお悩みの方へ!
不規則な生活習慣が続いたり、体調を崩したときなどに繰り返し発生しやすい、ピリピリの対策に『ヘルペケア』がおすすめです。
『ヘルペケア』は、リジンだけが配合されたサプリとは異なり、プロポリスやβグルカンなどの活力を高める成分がバランスよく配合されている専用サプリです。
ピリピリ対策はもちろん、毎日の健康とキレイをサポートすることを目的にできています。
リジンはかさぶたの治癒を促進し、ヘルペスの発生率を低くするだけでなく、かゆみや炎症などにも効果があります。
また、毎日リジンを摂取することが良いとされており、口唇ヘルペスの再発を予防する効果が期待できます。
さらに『ヘルペケア』を継続して服用することにより、ピリピリ、ムズムズあとのキレイをサポートしていきます。
「あ~またか・・・」と、繰り返すピリピリにお悩みの方は『ヘルペケア』を試してみてはいかがでしょうか。
アクチビアについてのまとめ
ヘルペスウイルスの感染が原因で起こる口唇ヘルペスは、治ったと思っても再発を繰り返しやすい病気です。
口唇ヘルペスは一度発症してしまうと完治するのが難しく、目立ちやすい病気なので、気になったり悩んでいる方も多いですね。
しかも、病院で処方される処方薬(特に内服薬)は薬価が高いものが多いので、保険を適用しても治療費が高額になってしまいます。
ジェネリック医薬品(後発)ができたことにより、以前よりも薬価を抑えられますが、内服・外用薬のどちらも全体的に高めなので、金銭面の負担が大きくなりがちです。
頻繁に口唇ヘルペスが再発してしまう方は治療費がかさんでしまい、病院に行く時間や手間もかかります。
『アクチビア』は、医療用の抗ウイルス成分アシクロビルを配合した市販薬(第1類医薬品)で、口唇ヘルペスに効果があると認められています。
残念ながら、初めてヘルペスウイルスに感染した(初めて口唇ヘルペスを発症した)方は使用できませんが、病院に行かなくても自分で治療することが可能になりました。
ドラックストアなどで販売している口唇ヘルペスの再発治療薬では、最も有名なのが『アクチビア』なので、口唇ヘルペスを治療するために使用したことがある方も多いと思います。
有効成分であるアシクロビルがウイルスに直接作用して、ヘルペスウイルスの増殖を抑えます。
さらに添加物としてマクロゴールが配合されているので、皮膚(患部)の保湿と保護を同時にする効果があり、肌への負担を和らげます。
『アクチビア』を使った方の口コミや評価を調べてみると
- 即効性があるので、治るのが早かった
- 3日ほどで腫れや赤みがひいた
- 初期段階で使用を始めたら悪化しなかった
- さっぱりした使用感なので、肌なじみが良い
- 手のひらサイズだから持ち運びに便利
- アラセナは効き目がなかったけど、アクチビアは効いた
上記のように、使用した方の満足度がとても高いことがわかりました。
全体的に評価も良かったことから、効果や使いやすさに優れている商品だと考えられます。
口唇ヘルペスが再発した方に限られますが、手軽に治療できるようになり、値段も1,000円ほどで済むのが助かりますね。
しかし、ドラックストアなどで『アクチビア』を購入するためには、リスク区分が第1類医薬品であることから、薬剤師から説明(指導)を受ける必要があります。
口唇ヘルペスは他の病気と症状が似ているので、一般の方が「ヘルペスが再発してしまった」と誤認してしまうケースが多いです。
ヘルペスではない症状(病気)に間違った使用を避けるため、薬剤師の説明を受けることが薬事法で義務付けられています。
- 薬剤師に色々と聞かれるのが面倒!
- 相談するのが恥ずかしい・・・
- 薬剤師がいつも不在で買えない
- 夜遅いとお店が閉まっている
- 少しでも安く購入したい
上記などの理由から、ドラックストアなどで『アクチビア』を購入したくないときは、ネットショッピングがおすすめです。
楽天市場やYahoo!ショッピングなどで購入することができ、必要項目をチェックするだけで注文も簡単にできます。
病院へ行く手間もかからず、薬剤師に相談する必要もないので、いつでも気軽に購入できるメリットがあります。
※『アクチビア』を使用できるのは、口唇ヘルペスが再発してしまった方のみになります。
初めて口唇ヘルペスに感染した(ヘルペスの疑いがある)ときは、『アクチビア』を使用できないため、病院へ行って医師の診察を受けましょう。
また、『アクチビア』は口唇ヘルペス以外に発症したヘルペス(性器ヘルペスや帯状疱疹など)に使用できないので、自己判断で安易に使わないように注意してください。
ただし、使用期限が過ぎてしまったり、開封後6ヶ月以内に使い切らないと『アクチビア』の効果が落ちてしまいます。
口唇ヘルペスがよく再発するという方は問題ないと思いますが、年に1~2回程度などの再発頻度が少ない方は、期限が切れないように注意してください。
口唇ヘルペスの症状がひどい(悪化した)場合は『アクチビア』の使用を中止し、医師の診察を受けてください。
※説明文書にも症状がひどい場合は専門医に相談して指示を受ける必要があると記載されています。
特に症状が悪化してしまうと治すのに時間がかかったり、跡が残って消えなくなる恐れもあります。
そのため、症状が改善されないときは早めに病院へ行くことが望ましいです。